日本の実像!
どうも、私たちは、過去のイメージや思い込みで日本の姿を描きがちです。
私は、25年間、霞が関で政策を担当していましたから、基礎的なデータを基に考える癖がついてしまっています。職業病のようなものです。
それでも、20年以上前に勉強した時の印象が残っていて、現実のデータとの差にがくぜんとすることが、ままあります。
落選中でも、当時の人的ネットワークでできている勉強会には、できるだけ出るようにしています。もっとも、昨年秋からは、選挙モードで回数は激減しましたが、、、、(苦笑)。
少し前に出た研究会の資料をながめていて、再びショックを受けました。
1995年前後には、日本のGDPは世界の中で約18%程度。ざっくり2割ですね。足元の2006年の統計では約9%。10年間で、世界の中に占める経済的な重みが2割から半分の1割に下がっています。
この間の経済成長率が、先進国では、フィンランドの3.6%をトップに、アメリカの3.3%、イギリス、ノルウエーの2.8%などに比べて、日本は1.2%だったわけですから、当然かもしれません。もちろん、中国は9.0%、インドは6.3%です。
いろいろ原因はありますが、労働生産性は先進国の中でビリの方です。
一方で、借金のGDP比率だけは世界1です。2007年の統計で、178%。2位のイタリアでも121%。フランス75%、ドイツ70%。イギリス49%。EUに参加する条件は、原則60%です。アメリカやカナダも60%を少し越えたところです。
今回の大盤振る舞いの補正予算の結果、2009年度、日本は税収よりも国債収入の方が大きい政府になりました。しかし、ほんとうに、これらの景気対策が、長期的に日本の生産性を高めてくれるのだろうか、、、!?と、、今一度、冷静に考えてみる必要があります。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。