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2009年2月25日

麻生さんの英語

 麻生総理がオバマ大統領とワシントンで会見されました。新大統領が、ホワイトハウスへの初めての外国要人として、日本の首相を選んでくれたことを日本人の一人として、感謝します。

 私もNHKニュースで会見の頭取りの映像を見ました。麻生さんの英語が、ホワイトハウスの公式発言録では「聞き取れない」と書かれていたことをからかう趣旨の記事がありましたが、それは一国の首相に対して、失礼です。

 NHKのニュースではきちんと音が録れていたのですから、ホワイトハウスの記録用のマイクの位置が悪かったのでしょう。それに、麻生さんの英語は日本語のなまりはありますが、普通の英語でした。私の英語も日本語のなまりがあります。帰国子女以外は、そのような運命です。

 問題は、内容です。開口一番、「Do I have to say something?」と麻生さんはおっしゃいました。「何か、特別なことを言えって?」というニュアンスです。

 中学の英文法の時間に習いましたが、somethingは肯定分で、anythingは疑問文や否定文で使います。もっとも、ネイティブの人々は、疑問文や否定文でも、何か特別なことをイメージしている場合は、somethingを使います。

 麻生さんが、英文法を間違えないとすれば、オバマ大統領に発言を求められて、「何か、特別なことを言えって?」と答えたことになります。

 外国メディアに「1時間の会見のために片道14時間かけてアメリカ詣で」と酷評されてまでワシントンに行ったのは、日本の首相として特別のこと(something)を大統領に言うためではなかったのですか?

 そのことが情けない。アメリカでは、ほとんどニュースにはならなかったようですが、テレビを見ていたアメリカ国民がどのように受け取るか、、、。残念です。

 で、その言葉の後に続いたのが、「初めての外国要人としてホワイトハウスに呼んでくれてありがとう。」ですから、ガックリ。

 英語が話せても、内容がなければ外国では相手にされません。

 ちなみに、「世界の中で」という意味の英語を麻生さんは「on the world」とおっしゃってました。正しくは「in the world」です。「on earth」なら、「世界中」という意味もありますが、「on the world」という表現はありません。

 結局、麻生さんの英語は日本語と同じように間違うこともわかりました(苦笑)。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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