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Blog活動ブログ

2009年2月23日

NPOとFPO

 少し前になりますが、2月11日に和歌山のNPOを中心に「わかやま”元気”1万人フェスタ」が開かれ、結局1万8千人の参加者がありました。ブースの出展者が100となり、和歌山のNPOの底力を見せてもらいました。

 私も、「日本ファンドレイジング協会設立発起人」の肩書で実行委員会に名前を連ねさせていただきました。アメリカにいた頃、本場のNPOの活動に触れて、日本でも、ほんまもんのNPOが必要だと痛感しました。

 NPOや公益法人は民間非営利セクターと呼ばれますが、決して、行政の補完というような役割ではありません。むしろ、行政にはできないイノベーションと市民主役の社会をつくることがその役割なのです。ですから、民間非営利セクターは自発的で自由な新しい民主的社会をつくるための中心なのです。

 日本全体でも、民間非営利セクターは発展途上です。その自律的な財源を確保するために、「日本の寄付文化を革新する」ことが「日本ファンドレイジング協会」の目的です。

 和歌山のNPOも頑張っていますが、まだまだ財政基盤のしっかりしたところは少なく、理想と現実のギャップに苦しんでいます。NPOのマネジメントもこれからと言ったところです。

 おそらく、関係者の間で、NPOのマネジメントをボランティア活動の延長で考えている向きがあるのも一因かもしれません。

 NPOはNon-Profit-Organizationの略なので、「利益を出さなくてもよい組織」と誤解している人が多いですね。NPOの反対はFPO、つまりFor-Profit-Organizationです。これは株式会社などで、利益を株主などの出資者に「配当する」組織と言う意味です。NPOと言えども、本来、効率よく運営すべきで、利益が出てもよいのです。しかし、それを出資者(主に寄付者)に配当しなくてよいので、「Non-Profit」なのです。利益が出たら、NPOの目的の活動に使えばよいのです。

 もっとも、アメリカでは、大きなNPOは別に株式会社も持っていて、事業の内容で役割分担をさせています。利益の出る事業は株式会社でやって、NPOに寄付をするのです。

 日本では、まだまだそこまでは無理にしても、まずは寄付の文化を根付かせるべきです。その前に、NPOに対する寄付税制を改革しなければいけません。今の制度は、収入に占める寄付金の割合が高くないと寄付金が減税になる団体に認定されません。これはおかしい!現状に合わせて、寄付が少ない団体も減税の対象にすれば、寄付が増えます。その後で、ハードルを徐々に上げていけばよいのです。

 政権交代で、寄付金税制の改革を!頑張ります!

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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