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2007年9月13日

部落解放地方共闘近畿・九州ブロック交流会


       (「春駒」を披露する日教組和歌山の皆さん)

 今日は午後から「部落解放地方共闘近畿・九州ブロック」の第22回目の交流会に参加してきました。同和対策の「特別措置法」(事業法)は2002年3月に期限切れとなりましたが、部落差別事件は依然として後を絶たず、教育や就労などにも多くの課題を残しています。

 内容的には、交流会の基調提案が議論され、各県の共闘活動報告が行われました。近畿ブロックを代表して、和歌山県共闘事務局長の中嶋永浩さんが発表。また、特別講演として「和歌山県における解放運動の現状」を、池田清朗解放同盟和歌山県連書記長が講演されました。

 午後半日かけて真剣な議論が行われ、有意義な会になりました。その後、懇親会も開かれ、交流の輪を広げることができました。写真のように、藤本まり子県会議員を中心に日教組和歌山の皆さんが、「春駒」の踊りを披露してくれました。

 「春駒」とは、もともと正月に家々の軒先で家内繁栄を願って踊られたもので、県内の被差別部落(特に湯浅町で)で、伝えられていました。一人が太鼓を鳴らし、歌い、後のものは馬の首の形をした木でできた物(駒)を振り鳴らし、紅白の布を振りながら馬が跳ねるように踊ります。日教組の皆さんは湯浅保存会の方に指導を受けて、毎年正月の三日には、友人知人宅や老人ホームなどを回っているそうです。このような地域的な文化活動を労働組合の皆さんがなさっていることは意義深いものだと思います。

 この踊りが被差別部落の芸能史に登場する貴重な踊りであることに思いをはせながら、広く人権侵害に対する救済の法的枠組みがいまだに整備されていない矛盾を強く感じました。民主党が政権を取ったら、真っ先に取り組むべき課題です。また、組織率の低い労働組合の運動が脱皮するためにも、文化活動など若い人が興味を持つような仕掛けが必要かもしれないとの感想も持ちました。とても良い勉強ができた半日でした。

南海和歌山市駅前

2007年9月12日

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2007年9月14日