きのくに子どもの村学園
本日の午前中、橋本市の彦谷という山奥にある「きのくに子どもの村学園」に見学に行ってきました。全国的にも有名な自由な教育を実施している学校で、教育学者の堀真一郎さんが15年前に苦心の末、学校法人として設立されました。
定員は小学校90人、中学校45人、高校45人のこじんまりとした私立学校です。クラスは小学校だと、「工務店」、「きのくにファーム」、「おもしろ料理店」、「劇団きのくに」の4つで、1年から6年までの生徒が一緒に学びます。学ぶといっても、文部省から配られる教科書は一切使いません。「ことば」と「かず」の基礎学習以外はすべてプロジェクトが授業時間です。
たとえば、「工務店」なら、家を一軒小学生だけで建ててしまいます。完成までのプロセスで、数学や理科や社会などを自然に学ぶしかけです。調査の結果、学習指導要領の中身の77%をカバーしていたことがわかりました。
小学生でも、1年の内、1ヶ月から2ヶ月は英国にある「分校」で英語漬けの生活を送ります。こんなユニークな教育の結果、子ども達が自分が何をやりたいのか、真剣に考えるおかげで、ほとんどの生徒が大学に進学します。寮生活が基本ですが、約4分の1の子どもは通学です。
今日の見学のきっかけは、先日橋本市議会議員選挙で当選した「たき洋一」さんの二人のお子さんがこの学校に通っていたからなんです。このツアーに参加したのは、瀧さん、県会の藤本まり子さん、前串本町議の清水和子さん、参議院候補予定者の阪口直人さんという民主党和歌山の仲間達でした。飛び入りで、橋本市議の土井裕美子さんやNPO代表の家本みぐみさん、そして藤本さんと阪口さんの事務所のスタッフが参加してくれました。
子ども達の目の輝きがすごいんです。中学校では、「道具製作所」クラスが自動車整備をして、保護者や学校の車の車検を引き受けています。「動植物研究所」クラスは「ビオトープ」のコンクールで賞をゲット。
それでも、堀学園長はまだまだいろいろな課題はあるとおしゃっていましたが、少なくともこのような壮大な教育面での実験が和歌山で行われていることに、私は勇気と元気とそして誇りをいただいて帰りました。見学は自由です。どうか一度でかけてみてください。 http://www.kinokuni.ac.jp