教育再生会議と現場の落差
昨日は、朝の勉強会「七三会」に参加しました。このブログでも紹介しましたが、毎週第3木曜日の朝7時30分から開かれるので、「七三会」です。
毎回、ゲストスピーカーをお招きして9時ごろまでやっています。昨日は小学校の先生を37年間勤め上げ、今も子どもたちへの人権教育などを続けている稲垣紀子先生が来て下さいました。
教育現場で、親と先生は子どもを育てるチームの一員だという信念を持って、様々な問題を解決してきたリアルな現場のお話を聞かせてもらいました。大人は自分が子どもだったのに、その頃の気持ちをすっかり忘れて、子どもを知らず知らずの内に傷つけていることを具体例で示してくれました。
私のところは、長男、長女ともに成人し、子育ては終わっていますが、具体的なお話を聞く間に、彼らが小学生の頃のことが走馬灯のように思い出されてきました。稲垣先生のお話からすれば、子どもたちの気持ちをがくわからない、あまり良い父親ではなかったと反省させられました。
稲垣先生のようなベテランの先生のみならず、現場で多くの先生方が苦労をしています。荒れる学校現場で、校長や教頭など管理者に支援を受けられない場合は特にたいへんだそうです。私の同級生で小学校の先生をしている者がたくさんいますが、健康を害してまで、教育に取り組んできた友人も何人かいます。教師の資格のための研修や試験制度は、このような現場で必死で仕事をしている先生には酷な制度になりかねません。
首相直属の「教育再生会議」の第1次報告原案が、結局、文部科学省のお役人さんの作文で、委員の皆さんの議論がまったく反映していないという記事が出ています。過去の政策にこだわり、斬新な委員の提案も黙殺されています。
やはり、政権交代が必要なのです。自民党の文教族議員と文部官僚との癒着と貸し借りの関係が有る以上、抜本的な改革は無理なんです。現場の声を反映し、文部官僚のしがらみを断ち切る教育改革が今求められています。私の考えは、最近さぼっている「政策の窓」で発表したいと思います。少し、お時間をください。