携帯新放送のインフラ事業者決定。
今日、総務相の諮問機関である電波監理審議会がある決定を行った。
2012年の春から始まる「携帯端末向け新放送」のインフラ事業者です。
新放送はテレビのアナログ放送が終了した後の空いた周波数帯を使うもので、電波オークションにふさわしいプロジェクトでした。
しかし、総務省は伝統的に「電波オークション」では権限が減るものですから、反対の立場。原口大臣のリーダーシップで、最近、少し柔軟になってきましたが、「新放送」の議論が始まった頃は、およそ問題外。
そして、そもそも2事業者に免許を与える前提で議論が行われてきたのですが、突然、1事業者に限定することになりました。名乗りを上げていたNTTドコモグループとKDDIグループに聞いたら、一社でやりたいと言ったから、、、という理由です。まあ、聞かれたら、そう答えるでしょう(笑)。
官僚主導で、不透明な審議が進み、本日、NTTドコモグループに決定されました。
私は、このプロセスで、情報議員連盟の一員として「2事業者に免許を与えて競争させるべきだ。」と言い続けてきました。以下、発言のビデオと関連記事です。
http://ceron.jp/url/www.theatertv.co.jp/movie/4518
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100804/351005/
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100806-00000002-diamond-bus_all
原口大臣も、我々の主張を理解くださり、決定を2ヶ月延期していただき、最後は異例なのですが、電波監理審議会に差し戻しに。
今回は、我々の力不足で官僚主導のまま不透明な決定がなされました。正直、悔しいです。
しかし、この経験を生かして、電波行政にも競争の観点を取り入れるよう、今後、頑張ります。
しかし、せっかくの新放送です。NTTグループの皆さまには、是非ともビジネスとして成功していただくよう、心からお祈りします。頑張ってください!