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Blog活動ブログ

2006年10月11日

日本自閉症協会和歌山県支部

 今日は、日本自閉症協会和歌山県支部と和歌山県庁の担当者(障害福祉課から教育委員会など多岐にわたります。)との対話集会に参加してきました。

 自閉症は1000人に1.5人位います。知的障害のない高機能自閉症やアスペルガー症候群を含めると100人に1人はいるとされています。また、文部科学省の調査では自閉症も含めて、学習障害など問題のある子ども達が普通のクラスで100人に6人の割合でいると報告されています。

 自閉症とは心の病気ではなく、脳の機能的な障害が原因と考えられています。今まで、社会の中で理解がされていなかったために、子ども達も保護者の皆さんもたいへんしんどい思いをしてきています。私は、和歌山に帰ってから、「あすへ。の会」(和歌山県高機能広汎性発達障害児・者・親の会)の活動に出会って、自閉症の問題を考えるようになりました。そして、日本自閉症協会和歌山県支部にも入れてもらいました。

 春には「あすへ。の会」の子ども達との「親子でゲーム」という本人活動にも参加しました。ちょっと周囲が気をつけるだけで、普通の子ども達と同じように楽しく遊べるのです。周囲の理解が一番たいせつなんだということが分かりました。

 今日は10時から12時まで、和歌山県支部の皆さんからの質問に県の担当者が答える形で集会が進行しました。障害者自立支援法の問題点や、平成19年度からの特別支援教育への移行問題、早期発見、早期療育の重要性などが大きな柱です。

 最初は、想定問答を棒読みするような官僚答弁もありましたが、親御さんの本音のしんどい話が続くうちに、会場からはもらい泣きの声も聞こえました。私自身これまでは、官僚として市民の皆さんを前に集会をしたこともありますから、お役人さんの気持ちは分かります。官僚はいつも冷静な対応が求めれるのです。しかし、中には目頭を熱くしながら、真摯に本音で受け答えする班長さんもおられ、感動しました。

 県庁のお役人さんの中にも住民の立場に立って、少しでも状況を良くしようと思っている方々がおられることを確認しました。今日は、ほんとうに勇気をいただきました。ありがとうございました。

お供え物

2006年10月10日

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加太のミニ集会

2006年10月12日