富士総合火力演習
この週末は、富士総合火力演習の視察をしてきました。
国会議員としてではなく、和歌山県防衛協会会員として青年部の皆さんと一緒に行ってきました。一般公募の倍率はたいへんなものだそうです。その意味で、地味ですが防衛協会の活動は評価されているのですね。
実は、前々から視察をしたかったのですが、日程的に地元活動と重なり、実現できませんでしたが、今年は無理をしてスケジュールを調整しました。
土曜日には夜間演習を視察。星空の下、うっすらと雲がかかっていましたが、着弾もくっきり見えました。
驚いたのは、戦車砲などの音の大きさです。音と言うより、むしろ衝撃波がからだを包む感じでした。
日曜日はあいにくの雨で、F2−戦闘機Fの飛行やパラシュート降下演習などは中止になりました。
それでも、多くの火力演習を視察し、衝撃波の迫力も前日の数倍以上のものがありました。
富士総合火力演習は、陸上自衛隊の演習のひとつで、総火演(そうかえん)と略されるます。陸上自衛隊富士学校の生徒に火力戦闘を経験させる目的で1961年から開始されました。5年後の1966年からは国民の自衛隊への理解を深めるための一般公開を行っています。
戦闘車両や火砲などによる実弾射撃や、航空自衛隊戦闘機による対地爆撃のほか、輸送機からの空挺降下や輸送ヘリコプターからのヘリボーンなどが実演される。今回は雨で中止でしたが、、、、涙。
射撃は観客席前の演習展示地域から北西方向(富士山方向)に設定された目標地域に向けて行われました。たいへんな迫力でしたね。
結局、国防の重要性を認識するという目的は達しましたが、正直に言うと、岸本周平は一人の小学生男子に戻っていました。
私の子どもの頃は、戦車やゼロ戦のプラモデルをつくるのが、小学生男子の本業でした。
昭和30年代の少年漫画には、ゼロ戦や隼が大活躍の戦争漫画がけっこうありました。
戦争の善悪というよりも、ゼロ戦の機能美に魅かれたというのが正直なところです。
女学生として軍需工場で働き、米軍の戦闘機に機銃掃射された母親の話や、実際に満州やラバウルの戦場で戦った父親の話を聞いて育ちましたから、戦争の怖さ、悲惨さは子ども心にも焼きついています。
それでも、ゼロ戦の主翼のカーブの美しさとか、戦車のキャピタラの精巧さとか、そのような細部が小学生男子の心をとりこにしたのだろうと思います。
この二日間、単純にプラモデル大好き小学生に戻りました。そして、同行の仲間たちが同じように小学生男子だったので、一泊二日の愉快な視察旅行になりました。仲間の皆さん、ほんまに有り難うございまいました。