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2013年7月22日

参議院選挙の敗北を受けて

(敗戦の弁を語るすずきかん候補)

 参議院選挙が終わりました。

 民主党は予想通りの大敗北となり、私が応援した東京、すずきかん候補、大阪、梅村さとし候補の選挙区候補も議席を守ることができませんでした。お二人とも素晴らしい政策通の政治家ですから、日本の政治シーンにとって、大きな損失です。力不足を痛感しました。残念です。

 何より、地元和歌山選挙区に候補を立てられなかったことは、返す返すも残念ですし、お詫びのしようもありません。

 これから、敗戦の要因を徹底に分析しますが、昨年末の衆議院総選挙と同様に、3年4か月の政権担当時における「期待を裏切った」ことへの失望感や、党内のゴタゴタについての嫌悪感などが基本にあったと思います。

 その上で、アベノミクス批判をするにも、それに代わる新しい経済政策の理念を提示できなかったことなど、争点を絞り切れなかったことも大きかったのではないでしょうか。

 憲法改正に対する姿勢の違いや、原発再稼働問題なども、争点にしきれませんでした。

 私のどぶ板感覚では、有権者は、やはり景気に対して期待をし、まずは経済政策に関心があります。難しい抽象的な話は、どうしても、心に響きません。

 株価が上昇し、何となく景気回復への期待感が高まっている時に、その期待に水をかけることは難しいことです。

 むしろ、バブル経済を起こし、強欲な金融資本主義を基礎にしている自民党の政策に対して、勝ち組や負け組をつくらない、たとえば「公益資本主義」のような新しい経済理念を構築して、民主党としての景気対策を示さなければなりません。

 与党の一人勝ちで、惨敗した野党は、民主党だけではなく、おそらく再編成に向けて右往左往する政治家が出てくるような気がします。

 しかし、党を変えたり、党首を変えることよりも、よって立つ明確な理念をつくることがまず先です。

 穏健な保守、中道保守、リベラル保守、言葉の使い方はともかく、右に片寄らず、左に片寄らず、英国のブレア政権のような「第三の道」を模索する政党を育てるしかありません。

 私は、軽挙妄動することなく、少数でも良いので、しっかりした政策理念を打ち立てる活動に専念する覚悟です。

 いばらの道が続きますが、政権交代可能な二大政党政治の実現のために、安定したサラリーマン生活を捨て、落選してもあきらめなかった私です。失うものはありません。

 巨大な与党が、万が一にも暴走するような時には、止めなければなりません。アベノミクスが失敗し、国債市場が破たんするような国難が起きた時にも受け皿となる、健全野党が必要です。

 そして、必ず、再び政権交代を実現し、日本の民主主義を熟度の高いものにしていくことこそ天命であると信じて活動を続けます。

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