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2012年2月9日

円高の金利安ー今そこにある危機!

 ギリシャの政府債務危機が、なかなか小康状態になりません。ヨーロッパ中央銀行やEU各国が資金を出したファンドなどから救済資金をもらって、公務員の削減など歳出カットを行うスキームができました。

 それでも、公務員3万人削減の法案は通っても、実現には至っていないようです。

 今週末には、さらなる救済パッケージが合意される見込みですが、それでも、ヨーロッパの金融危機の可能性は残ります。アメリカの財政危機も、簡単には片付きません。

 その結果、世界中のお金が日本に集まります。これが、歴史的な円高の理由です。

 しかも、このお金は安全な日本国債に集中します。

 GDPの2倍を超える長期債務残高を抱える日本政府の国債がそんなに安全なはずはないのですが、9割以上日本国内で消化され、消費税も世界最低の5%ですから増税の余地があるからという理由で、外国人の買いが増えています。

 日本の銀行も、預金が増えても貸出先がないものですから、とりあえず、日本国債に向かいます。

 その結果、日本国債の金利は低位安定。

 今の新発国債の平均利回りは1%台の半ばです。

 1980年代の国債金利はだいたい6から7%。90年代には4から5%。2000年代には2から3%とどんどん下がっていきました。

 そうなりますと、国債の発行残高が1980年の5倍に膨らんでも、利払い費の総額は増えないばかりか、2000年代には減少すらしてるのです。

 そのため、いくら借金を増やしても、利払い費が増えないので、財政当局も政治家も神経がマヒしたように、財政規律を失ってきたのです。

 ところが、金利の低下はここまでです。長期金利が2%台半ばになると、2020年には国債の利払い費が約23兆円になるという試算があります。

 2010年度の利払い費は約8兆円でした。利払い費だけで、17兆円、消費税で約7%分も増える勘定になります。

 これでは、予算は組めません。しかし、政府が目標にする名目成長率3%の世界は、長期の金利も上がっている世界のはずです。

 私たちは、まさに「今そこにある危機」にもっと敏感であるべきです。

                    私たちのために。
                    私たちの子供たちのために。  
                    私たちの大切な人のために・・・。
                    信じられない政治に終止符を打つ。
                    そして、信じられる政治を創るために。  
 

カーネーション

2012年2月7日

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二日間の衆議院予算委員会が終わりました。

2012年2月10日