エンジン塾での講演
(エンジン塾での講演。左から、森本敏拓殖大学教授、御厨貴東京大学教授、田原総一郎さん、岸本周平。)
昨日は、エンジン塾の講師をしました。
エンジン塾は、「エンジン01文化戦略会議」の活動の一つで、森本敏拓殖大学教授が主催しています。私も、毎回参加しています。半分以上は講師で出ています。
昨晩のテーマは東日本大震災からの復興。復興会議の中心となって報告書を起草した御厨貴東京大学教授がメインスピーカー。私は、前座で、復興財源のお話をしました。
田原総一郎さんには、相変わらず鋭い突っ込みを入れられました。
御厨先生は、大学時代のクラブの先輩。
田原さんには、エンジン01の母体になった勉強会「空会」の頃から、20年を超えるご指導をいただいています。
森本先生とは、エンジン01の「教育委員会」でもう10年のお付き合い。選挙の応援にも来ていただきました。
親しい皆さんなので、本音でじっくり議論ができました。
もっとも、御厨先生からは、厳しい菅内閣および政府批判もいただきましたが、冷静な語り口で、納得のいくお話でした。
印象的だったのは、既に、「復興格差」なるものが出始めているというお話。それは、首長さんによって、テキパキと自分でできることを実行し、政府の負担になるものは、さっさとやって、後から請求書を回すような活動をしている。復興計画もつくって、着々と事業を進めている。
一方で、何でも、政府の提案を待って、自立していない首長さんのところでは、ガレキの処理すら進んでいない、、と。
今、政府は復興特区や使い勝手のよい交付金をはじめ、さまざまなメニューを提示しているが、多すぎて、主体的に選べない市町村が出てくるかもしれない、、とも予想されていました。
地方分権あるいは地域主権の場合、首長さんの能力の差で、地域間で大きな不公平が生じる可能性があります。だからこそ、選挙で、有能な政治家を選ばなければならない、、、との緊張感が必要になってきます。
今回の大震災は、そのことを私たちに教えてくれることになりました。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。