第62回全国植樹祭に参加して。
(第62回全国植樹祭開催前に、会場をバックに記念撮影。)
今日は、第62回の全国植樹祭が和歌山県田辺市の新庄総合公園で行われました。
私は、和歌山県選出の国会議員として、前日の天皇皇后両陛下ご臨席のレセプション、及びお出迎えの儀にも参加しました。
式典は、午前10時20分から開始ですが、国会議員の集合時間は9時半。和歌山市内からなので、万一遅刻しては、、、一生の恥、、とばかり、8時には到着。
到着しましたら、記念の播種をさせてもらいました。和歌山県の木「ウバメガシ」の種(どんぐり)をこのようにして、上から土をかけました。
会場は平成11年の熊野博覧会の際に、整備されたものを再利用。この時節、素晴らしい判断だと思います。私は初めてでしたが、野外劇場を中心に濃い緑におおわれた素敵な公園です。
ところが、10時前から雨が降り出し、時折、激しくなりました。野外劇場での参加者の皆さんは、県が配ったビニル製のポンチョで雨を防ぎます。受賞者と国会議員は壇上に席をいただき、雨には濡れない状況でしたが、いささか肩身の狭い思いをしました。
ところが、天皇皇后両陛下が会場に入られる11時少し前になると、突然雨が止み、そのまま、終了後までもちました。
「天皇陛下晴れ」と言うのだと、先輩議員にうかがいました。
国会開会式の日には、衆参の国会議員が国会議事堂の前で、陛下のお車をお迎えします。雨が降っていても、陛下の車が入って来られると、不思議と雨が止むのだそうです。
確かに、一昨年、東宮御所での園遊会にお招きいただいと時にも、両陛下がお出ましの間は雨が止んでいました。
雨が上がりましたので、その後の式典は、簡潔な中にもスムーズに進みました。これが雨の中だったらたいへんだったろうなと思うことばかり。
特に、和歌山県出身の歌手「坂本冬美」さんが、素晴らしい振袖で「君が代」をはじめ、歌ってくださったのですが、雨だったら、あの着物は、、、、どうなっていたのだろうかと!?、、、要らぬ心配をしてしまいました。
天皇陛下が、ウバメガシ、ヒノキ、ナギをお手植え、コウヤマキとオガタマノキをお手播き。皇后陛下がイチイガシ、ヤマザクラ、タブノキをお手植えし、クマノミズキとトガサハラのお手播きをなさいました。すべて、和歌山県に縁の深い木です。
両陛下は最後に、会場の3800人の参加者に、何度もお手を振りながら、ご退場をなさいました。そして、ステージから去られる直前に、再び、会場の方を振り返られ、なごりを惜しまれるように、何度もお手を振られました。
何だか、涙が出そうになりました。
被災地で、一人一人の被災者をおいたわりになるのと変わらない国民への深い愛情を感じました。
昭和天皇が信奉されていた「天皇機関説」とは、また違う意味で、国民の幸福を祈ることをお仕事にされている「天皇」という制度を持てた私たちは、ほんとうに幸福だなと思います。