大震災の影響は関西にも。
震災直後から、関西では「合板」が消え、「銅線」が手に入らなくなりました。また、システムキッチンやトイレ周りの商品も不足しています。
私の地元の住宅関係者から、早い段階で、相談がありました。
早速、林野庁林政部、国土交通省住宅局、経済産業省製造産業局と連絡を取りました。
局長や部長さんたちが、私の官僚時代の友人で、電話一本で話のできる仲間です。幸い、ほとんどの省庁で同じような状況なので、仕事がやり易くて助かってます。
本当は、この大震災後は、一人一人の国会議員が忙しい政府部門に直接接触することは好ましいことではありません。
そこは、友達のよしみで相談に乗ってもらいました。
確かに、東北地方に工場のあるものが多くて、トヨタ自動車が部品調達ができずに生産をストップさせている例からも全国的に影響があることは事実です。
合板も、当初は2割から3割は生産量が落ちました。しかし、徐々に生産体制も回復し、他の地域の生産量を上げてもらい、今では、全国的に見て、商品がまったく出回らないような状況はあり得ないとのこと。
しかし、地元では「仮設住宅用の合板確保のために、政府から出荷を止められている、、、。」とのウワサがまことしやかに流れています。
政府は、逆に、生産メーカーを集めて、「全国の需要に応じるよう、売り惜しみなどをしないように!」と指導しています。
阪神・淡路の震災の時も、同じようなことがあったそうです。確かに、当初は輸送用トラックが動けないなどの事情もあったでしょうが、徐々に回復しています。今週になって、たとえば中部地方などでは、けっこう合板は流通しています。特に、関西がひどいとの評価です。
昨日の国土交通委員会でも、大畠章宏国交大臣が「もしも、建設資材などで売り惜しみがなされているのなら、許せない。公正取引委員会にお願いして摘発してもらわねばならない。」と答弁されていました。
既に、経済産業省が窓口になって、関連業者に「ヒアリング」調査を始めています。これが、売り惜しみへの牽制効果を持つはずです。
林野庁は、今日も「全国木材組合連合会」などの生産者を集めて、供給の安定化を指示してくれました。また、仮設住宅が3万戸必要になっても、全体の供給量からすれば、たいしたことはないそうです。
また、4月以降は生産力が戻ってきますので、今から輸入の手続きをしても、供給過剰になることが見込まれるので、も少うし、待ってもらいたいとの報告が来ています。
ただし、「断熱材」は生産拠点が被災したままなので、供給力の回復には時間がかかるとのこと。
消費者が少しずつ買占めするだけで、スーパーやコンビニの棚が空っぽになります。心無い業者が売り惜しみすることで、小規模な工務店さんなどがお困りになります。
政府は資金繰りへの金融支援なども準備していますが、その前に、まず供給を増やす努力をしています。もう少しお待ちください。