次原悦子著「踏切に消えたナオ」
次原悦子さんは、中田英寿さんのマネージングで有名な「サニーサイドアップ」の社長さん。
日本サッカー協会のご縁で、昔から、お世話になっています。
彼女が昨年出版した本が「踏切に消えたナオ」(幻冬舎、2010年12月18日)。
今、児童養護施設に注目が集まっています。タイガーマスク現象とも言われる児童養護施設への寄付のブームからです。
3歳から18歳までの子どもたちを預かる施設です。
私は、浪人中に児童養護施設に出会いました。それまで、恥ずかしいことですが、施設の存在を実感を持って知ることはありませんでした。
http://blog.goo.ne.jp/shu0712/e/b3893af2dedfcf082da6ee65a2069ce9
http://blog.goo.ne.jp/shu0712/e/d7a4b5f887d6a41191fcb177095f4727
次原さんが、施設で出会った「ナオ」は15歳で児童養護施設を出てから、ホームレスになりました。そして、次原さんと再会した2ヵ月後に19歳で自殺します。
児童養護施設は、もともと戦災孤児のための施設でしたが、今では、虐待(ネグレクトを含む)の子どもたちが一番多いのです。
そして、高校に行かなかったら15歳で施設を、いずれにしても18歳で、施設を出なければなりません。
ずーと施設で育った彼らが、突然、社会に放り出されます。うまく適応できる子どもの方がまれです。でも、施設には帰れません。
施設に居る間はまだ救いがあります。友達も先生もいます。
施設を出てから、この子たちをケアするシステムを作らねばなりません。それが政治の仕事です。
今日、次原さんや朝日新聞の山田厚志さんたちと会って、運動を起こそうと話し合いました。タイガーマスクを一過性のブームで終わらせてはいけない。
その思いでスタートします。