レアアース総合対策について
(岸本周平後援会主催のふじ本まり子知事選候補予定者励ます会での演説風景。)
週末は、知事選挙一色となりました。日曜日の夕刻、和歌山市内のアバローム紀の国で、ふじ本まり子さんを励ます会を開催。主催は岸本周平後援会でした。
月曜日からは、上京し、国会活動。
尖閣の問題で、中国政府がレアアースの輸出を止めた事件がありました。
レアアースは、31種類のレアメタルの異種です。レアメタルと言えば、プラチナ、リチウム、タングステンなどで、比較的、私たちにもなじみがあります。
レアアースは17種類の元素(希土類)の呼び名ですが、セリウムやランタン、ネオジウムナド、あまりなじみがありませんね。
電気自動車のモーター用の磁石や光学ガラスなどの用途に使います。これまで、アメリカなどでも生産していたのですが、コスト競争で中国の一人勝ち。今や、世界の供給の97%を占めています。
日本はレアアースの90%を中国から買っています。中国は、今年下期のレアアース輸出枠を例年の三分の一に引き下げることを7月の段階で発表しています。
このような戦略的に重要な物資を90%も一国に依存していたことは異常です。
今、国会で議論されている補正予算では、レアアース等鉱物資源確保対策に1000億円の予算が計上されています。
まずは、代替材料や使用量を減らす技術の開発、加速化の予算。インジウムなどでは30%から50%の使用量の削減を目標にしています。
さらには、レアアースのリサイクル設備の導入。携帯電話や家庭電化製品は宝の山です。
レアアースを使用しない新プロセスの導入も目指します。
最後は、中国以外の供給源の開発です。先日、菅直人総理がベトナムでドンパオ鉱山の共同開発で合意しました。インドやカザフスタンでも開発していきます。
すでに、9種類のレアメタルは国家備蓄しています。民間と合わせて2ヶ月程度ですから、さらに量も種類も増やしていきます。
今回の補正予算と政策転換で、「災いを転じて福となす。」よう頑張ります。