税制改正プロジェクトチーム総会
(税制改正プロジェクトチーム総会で司会進行をする岸本周平)
今日は、午前中に税制改正プロジェクトチームの役員会、午後に総会がありました。中野寛成座長の下、新体制での本格的なスタートです。
今日のテーマは社会保障・税共通番号について。国家戦略室からヒアリングを行いました。
いわゆる「納税者番号」は古くて新しい課題です。
私が、主税局調査課の課長補佐として「納税者番号」の担当をしたのが、今から、20数年前の昭和62年。政府税制調査会の答申を書きました。(ちなみに、政府の審議会は役所のかくれみのでしたので、答申の文章は官僚がすべて書きます。)
その時、すでに、すべての論点が出尽くしていましたから、20数年間、日本政府は、あるいは日本の政治がいたずらに時間を浪費していたというわけです。
ただし、ITシステムの技術が飛躍的に向上していますから、個人情報保護の難しさはあるものの、費用も相当安く、汎用性のある番号制度が可能になっています。
もはや、議論をしている段階ではなく、もっとも効率の良い、安全なシステムを素早く導入するための工程表をつくる時です。政治の決断だけです。
社会保障の面で、適切な給付が受けられ、不正な受給を防止すること、また、適正な税金や保険料の納付が可能になること。そのためには、社会保障と税に共通な番号が必要なことは明白です。
先進国で、このような統一番号のない国はほとんどありません。しいて言えば、日本とドイツだけです。
党の税制改正の責任者として、20数年前の仕事の総決算にたずさわれることは、この上ない喜びですが、逆に、身の引き締まる思いでもあります。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。