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2009年6月18日

和歌山大学の学生さんへのお答えーその1

 テレビ番組での答えを一生懸命考えていたら、答えが長くなりすぎてしまいました。これから、何回かに分けてお答えしたいと思います。

 質問:補正予算で新たに10兆円を使えるとしたらどう使いますか?

 その1.

 私はまず、次のような基準を設定します。

1.道路や建物のような、目にみえるものに安易にお金を使わない。
2.むしろ、ソフトな部分、見えないけれど重要な部分に光をあてる。
3.大事な税金ですからどう効果的に使われたか検証する。

 一言で、言えば「箱モノ行政からソフトの支援に」です。

 たとえば、「アニメ漫画の殿堂」とも呼ばれる「国立メディア芸術総合センター」の今年度補正予算に建設費117億円。

 皆さんはどう思われますか?

 117億円は土地代と建設費だけだそうです。自民党内で反対する河野太郎氏のブログによれば、展示物や収集物の購入費は全く含まれていないそうです。
http://www.taro.org/blog/

 私も党を超えて彼の意見に賛成です。目的が決まっていないのに、箱モノだけ建てても、百害あって一利なしだと思います。

 実は、官僚時代、私は経済産業省のメディアコンテンツ課長をやっていました。まさに、アニメや漫画、ゲーム産業を応援する仕事です。

 ですから、日本のアニメや漫画は世界に対して誇れる文化だと思っています。産業としてもこれから、伸ばすべき有力な分野だと考えています。

 しかし、アニメや漫画を見る場所を、国が建物を建てて運営して、そんなに魅力的な場所にできるのかいなぁ、というのが率直な意見です。確かに、過去の原画などの保存ができていないので、アーカイヴ的なものは必要です。しかし、それは、あくまでも民間主導で、建設、運営すべきです。そのためには、寄付を免税にする税制が必要ですが、これは別のところで議論します。

 そもそも、国や市が運営するもので、黒字にできている施設があまりにも少ないのに、どうしてこういう建物に、簡単に予算を付けてしまうのでしょう?

 117億円あれば、将来世界をもっと驚かせる優秀なアニメや漫画を創造する人材育成することができるじゃないですか。

 もっと深く考えていけば、【世界に日本の良いイメージをもってもらえる】作戦を立てることもできます。

 たとえば、ポジティブなテーマで漫画やアニメ、ゲームコンテンツのコンペをするのです。

 もし賞金が1億円だったら、すごいのが集まりますよ(笑)。

 それを海外に輸出すれば、世界中で日本ファンが増える可能性が高いです。【日本】『日本人』という国全体のイメージアップに繋がります。

 外交官がパーティを開くよりも、よっぽど効率的に世界にたいして良い影響力を与えるでしょう。

 (次回に、続く。)

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

民主党 参議院議員・蓮舫さんからの応援メッセージ

2009年6月17日

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和歌山大学の学生さんへのお答えーその2

2009年6月19日