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2009年5月29日

2009年度補正予算成立

 今日、2009年度の補正予算が成立しました。歳出規模13.9兆円、事業規模56.8兆円。国債の追加発行10.8兆円、特別会計積立金3.1兆円がその財源となります。

 贈与税の減税など関連法案の成立が必要なものも少しありますが、そのほとんどが、来月から執行できます。

 前にもこのブログで書きましたが、仮に与野党が賢明で、ほんとうに国民の生活が第一と考えていたなら、補正ではなく、2009年度の本予算修正で対応していたでしょう。そうすれば、2ヶ月のタイムラグは発生しなかったでしょう。短期的な景気対策が正しいとするならば、まことに残念なことです!

 しかし、問題は補正予算の中身です。公共事業の補助金が2兆3700億円。「いつか来た道」に逆戻りです。

 環境対策と銘打ったエコポイントも、一部の業種だけに助成をするという公平性の問題をクリアするほど環境問題の解決に資するのでしょうか?景気対策としても、これは単に需要の先食い効果だけですから、施策が終わった時の反動をどうするのかという問題が残ります。

 これは、補正予算全体の話につながりますが、短期的な景気刺激を行っても、その呼び水効果が民間需要の回復につながらなければ、、、!?また、景気対策の補正予算を組んで、借金を増やすだけです。

 何より、大勢の役人が天下りをしている特殊法人などに、「基金」という形で複数年度で使用でき、使い道も国会で監視しにくい予算を大盤振る舞いしているのは大問題です。

 これなど、典型的な官僚主導の予算編成です。特に、農水省の支出は新設30を含む46の「基金」に使われています。いまだに、自民党の政治家が官僚の手の平の上で踊らされていることがよくわかります。

 さらに、本予算では6千億円程度の「役所の施設整備」などに2兆8000億円も計上しているのは焼け太りです。まさに役人天国の補正予算です。

 一方で、民主党の景気対策に関しては、政府がつまみ食い的に採用しているくらいで、方向性は正しいのですから、きちんとした財源を明示すべきです。その点は、「財源ができた政策から実行する。」と言う岡田幹事長に期待します。

 私が落選中でなければ、本来は私の仕事なのですが、、、。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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