日銀短観調査にだまされるな!
(今日も、昼間は田園地帯で辻説法です!けっこう寒かったですね。)
今日、日銀短観調査が発表されました。大企業・製造業の業況判断指数(「良い」マイナス「悪い」)が過去最低のマイナス58となりました。その前は、第2次オイルショック後、1975年5月のマイナス57です。
ただし、この調査は2月末から3月始めのものです。すでに、過去のものであることに気をつけなければなりません。
前にもブログに書いたとおり、日本経済は輸出依存体質です。その意味で、アメリカの住宅関連の指標が販売件数、着工件数に加え、価格も前月比でプラスになっていることや、中国とインドの自動車販売が前年比で大幅増加していることは良いニュースです。
そのためなのか、鉱工業生産指数の生産予測指数は3月でプラス2.9%、4月でプラス3.1%となっています。その意味では、底を打っている可能性もあります。
そのような情報を総合勘案して、今日の株式市場は大幅なプラスで終わりました。新聞の見出しだけで、判断すると間違います。
もちろん、今の経済情勢、私の知る限りで最悪であることに変わりはありません。言いたいことは、「こういう時はできる限り、幅広い情報を元に、最悪を想定しつつ、楽天的に考えるべき」だということです。
しかし、日本政府は大失策をしました。
麻生総理が、昨日、大規模な補正予算の原案を発表しました。内容はともかく、それなら、なぜ、3月中に新年度予算を修正しなかったのですか?
12月の予算編成の後、日銀短観の調査時の2月末には、日本経済は予想を超えて悪化していました。それなら、予算を修正しても、責任問題にはなりません。
財務省の古い体質が、予算修正を許しません。それを政治主導で変えるべきでした。もしも、麻生さんの提案した案でも良いですから、予算修正できていれば、今日4月1日から執行できたのです。
悔しいです!なぜ、そんな当たり前のことができないのか!そして、民主党の国会議員の皆さんも、なぜ、予算修正の提案をしなかったのですか!
その意味では、今の国会は自民党も民主党もどっちもどっちだと思います。本当に地方の経済がたいへんなことを判っていないし、対応の仕方も判っていません。
今日も、小学生に名刺を渡すことしかできませんでしたが、ほんまに、今の政治の体たらくが悔しいです。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。