金融危機をどう考えるか
アメリカのサブプライムローン問題から端を発した金融危機が世界中をおそいました。和歌山放送の「なるほど!納得!暮らしは経済だ!」でも先月お話したのですが、その最初の原因はブッシュ大統領の一つの政策によるものです。
サブプライムローンとは書類審査が無く、住宅の頭金まで含めてお金を貸し出す住宅ローンです。聞いただけで、危なそうです。ですから、このような住宅ローンはそれまで、禁止されていました。
ところが、ブッシュさんが大統領に就任して、最初にした仕事はサブプライムローンの解禁だったのです。目的は住宅産業振興です。おりから、住宅バブルが発生。住宅の値段が上がっていきますから、担保価値も上がります。
3年目から急に、支払い金利が上がりますので、返せなくなるケースが出ます。それでも、住宅を売れば、銀行は元本を回収して、債務者は差額の現金を手にすることもできたのです。夢のような話です。ですから、バブルなんですね。
しかし、バブルは必ずパンクします。去年の夏にアメリカの住宅バブルがはじけます。そうなると、住宅を売っても、銀行は損をします。頭金まで貸していますから、大損です。
しかも、本来ならCランクの債権なのですが、住宅の値段が上がることを前提にサブプライムローンを1万本くらい集めて証券化します。まあ8割は返済されるでしょうから、トリプルA。15%はB。5%はジャンク(返ってこない。)というような格付けをしたのです。
これは金融工学でもなんでもありません。詐欺的な行為かもしれません。ブッシュさんの政策から、このような状態に陥ったわけです。
行き過ぎたマネーゲームを止めなければ、また同じようなことが繰り返されるだけです。金融市場の動乱に極度に一喜一憂する必要はありません。市場が安定した後に、どのような規制や情報公開の手立てを考えていくかが重要です。
その仕事を、国の政治の場で、岸本周平にさせていただければと強く願う日々です。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。