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2008年5月20日

後期高齢者医療制度

 その後、私の腰を気遣うお問い合わせをたくさんいただきました。おかげさまで、月、火の2日間、無事、早朝の街頭演説を終えました。ギックリ腰にもならず、体調は万全です。そして、日曜日に、わざわざ、私の武者姿を見物に来てくれた皆さん、ほんまに有難うございました。感謝です。

 街頭演説では、月曜日の南海和歌山市駅、火曜日のJR和歌山駅中央口ともに、衆議院和歌山県第3区の候補者公募と後期高齢者医療制度のチラシを配りました。来週5月26日の午前10時45分(受付10時15分、終了12時15分)から、民主党の山井和則衆議院議員が講演会を開いてくれます。場所はダイワロイネットホテル和歌山4階のブリエです。無料ですから、和歌山にお住まいの方はふるってご参加ください!

 テレビでもお馴染みですが、山井先生は民主党ネクスト厚生労働副大臣で、社会保障の専門家です。「後期高齢者医療制度の廃止に向けて」と題して、わかり易くお話いただけます。その宣伝チラシを配りました。現役のサラリーマン世代でもこの問題に関心が深いためか、多くの方がチラシを受け取ってくれました。

 この制度にはいくつかの問題があります。まず、「保険制度」である以上、大数の法則が働かない「75歳以上という医療費が高いグループ」でくくることはおかしいです。政府は、医療費が増えれば高齢者の負担も増えるので、医療費抑制が可能と説明しています。税金で5割、現役世代の保険料で4割、後期高齢者の保険料で1割の分担ですが、これでは、医療費の抑制には決め手になりません。マクロの負担と、高齢者本人の負担のリンクが身近に感じられませんから、自分だけは高度な医療を受けようとするでしょう。逆に、保険料を上げることは政治的に難しいでしょうから、税金の部分が増えなければ、医療サービスを低下させるしかありません。

 「年金からの天引き」が高齢者の不安をかきたてています。これは、天引きがけしからんと言っているのではないと思います。介護保険料は既に天引きです。公平を担保し、コストを下げるためには天引きも1つの方法です。しかし、制度が複雑な上、政府の説明不足があって、しかも、「消えた年金」の解決もせずに、いきなり「天引き」では皆さんが怒るのもやむなしです。

 一方で、元の老人保険制度に戻すだけでは、何の解決にもなりません。健康保険の保険料を個人単位で決めるのか、世帯単位で決めるのか、現役世代と高齢者の負担割合をどうするのか、保険の運営主体をどう考えるのかなどなど、基本的な問題に答えを出す必要があります。その意味では、民主党は早急に対案を出して、国会で正々堂々と議論をすべきです。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


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