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2008年4月8日

三度目、日銀総裁人事


    (広瀬公園でのお花見で。仲間と一緒に記念撮影。)

 今日も、昼間は暖かい一日でした。朝の街頭演説は、やはり、まだ肌寒く。夜に若い仲間と、和歌山城でお花見をしたのですが、冷えましたね。それでも、月曜日の雨にもかかわらず、桜がしっかりと残っていて、夜桜を楽しんできました。

 帰ってきて、テレビを見たら日銀総裁人事のニュースです。白川副総裁の総裁昇格は認められるが、渡辺前財務官の副総裁は認められないとの民主党の決定だそうです。理由は、「天下り反対。」とのこと。

 がっくりきました。党の公認候補予定者ではありますが、毎日、靴底をすり減らして歩き回っている私には有権者の皆さんの声が直接聞こえてきます。センサーとしては、これほど確かなものはないはずです。「もういいかげんにしたら。」というのが国民の大多数の意見だと思います。

 このブログでも書きましたが、「財政と金融の分離」という過去二回の反対の理由は「システムと人の問題」をはき違えた理由なので、国際的には通用しません。世論調査でも、この民主党の対応を過半数の国民が否定しました。

 それで、今回は「天下り反対」。本人の中央銀行のリーダーとしての資質に関して、まったく議論しないのですから、単なる政局と受け取られても仕方ありません。政府が財務省のOBにこだわるのは、日銀の独立性を守りながらも、常に政府側との情報交換のパイプを持っておきたいからです。この場合は非公式なラインになりますが。

 中央銀行の独立性と政府との情報交換の太いパイプは矛盾しません。グリーンスパン前FRB議長は歴代の財務長官や大統領とひんぱんに朝食やランチを共にして情報交換をしました。その意味では、オープンに財務大臣や首相と対等に意見交換のできる人材を選んでもらえばよいわけです。

 民主党の反対論も稚拙ですが、福田官邸も情けない。半年前から、選択の基準を明らかにして、堂々と論戦を張るか、きちんと根回しをするべきでした。中央銀行の幹部人事も決められない日本政府では、国際的にイメージが悪すぎます。もう政争の具にするのは止めてください。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


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