2024年新年の職員訓示
明けましておめでとうございます。
今年は元日に「令和6年能登半島地震」が発生し、お正月どころではないスタートになりました。
地震発生直後から、県庁の危機管理部門を中心に職員の皆さんが冷静に職務に従事する姿を見て、私は心から誇りに思いました。
そして、改めて、私たちが県庁で働くことの意味を再確認しました。
私たちは、一旦火急ある時は、家族が被災していても、県民のために持ち場で働かなければならないのです。
今は、はやらないかもしれませんが、「公務」に従事するということはそういうことなのです。
民間企業と比べて給料が高いとか低いとかに関係なく、パブリックな仕事を選んだ時の初心に立ち返ってみたいと思います。
私は県庁に入って以来、皆さんに働き方改革をお願いしてきました。
県民を笑顔にするためには職員の皆さんが笑顔でなければならないという思いからです。
ワーク・ライフ・バランスではなくライフ・ワーク・バランスを大事にしてほしいと思います。
若手・中堅の職員から「時間消費削減宣言」を提案いただいた時は、本当にうれしかったです。
私からのお願いは、時短職員を含め、家庭の事情などの急用で職員が早く帰るときに「すみません」と言わない。上司も言わせないようにしていただきたい。
今の職場環境では、「すみません。お先に失礼します。」と言うのは自然です。でも、無理をしてでも、当たり前の顔をして早退しませんか。
若い職員は上司の姿を見ています。子育てや介護で家庭を大事にしながら、仕事もこなすかっこいい上司になってください。
1年間、県庁で働いて、昔読んだ「上司は思いつきでものを言う」(橋本治著)を思い出しました。
私も昔、霞が関で働いた経験があり、国会議員をしながら草の根のボランティア活動もしてきた自負がありました。
それでも、私の感覚は「昭和」の改革マインドに過ぎないのではないか。反省しきりです。
今年は、政策も業務改善も職員の皆さんで話し合って令和の感性で決めてほしいと思います。そのうえで、私に相談してください。
今年1年、皆さんと一緒に、明るく楽しく笑顔で県民のために働いていきたいと思います。