2007年8月24日
高津子山から見た片男波
(山部赤人の短歌で有名な片男波海岸:高津子山頂上から岸本周平撮影)
昨日のブログで高津子山からの景色の話を書きました。コメントもいただきましたので、片男波の写真を掲載します。防波堤代わりのテトラポットはいささか無粋ですが、万葉の時代は、、、との思いをいだかせるような景色ですね。
片男波の反対側に見えるのは和歌川の河口です。たまたま、引き潮の時に、神戸の友人がこの干潟を見て、感激していました。この和歌川の河口は潮干狩りのメッカですが、カキも採れます。昔は「和歌浦海苔」同様、ここで養殖していたんだそうです。
昔といっても、豊臣秀吉の統治の時代のことです。和歌山は当時、浅野の殿様が支配しており、今の和歌山城の原型がつくられた時代です。浅野の殿様が、この和歌川の漁民にカキの養殖を奨励したそうです。その後、浅野家は広島に転封されました。その時に、広島にカキの養殖技術も持っていったのです。
つまり、今、私たちが有難がって食べている「広島産のカキ」の種カキは和歌川にいた和歌山産のカキなんですね。そんなこと言っても仕方ありませんが、、、。和歌川河口でカキの養殖を再開しようとしている方々いることをご披露します。みんなで、応援しましょうよ!