環境サミット
(事務所の入っているビルから和歌山市の北をのぞむと緑の山並みが見えます)
紀の川市の「めっけもん広場」は産地直売の市場として大成功しています。県外の方が、大勢買い物に来られます。「政策の窓」にも書きましたが、和歌山県の果物の生産は日本一のものが多いのです。柿やネーブル、山椒などは日本一です。もちろん梅やみかんは品質もすぐれています。この農業と観光を組み合わせていくべきです。産直市場のネットワークをつくり、観光資源にしてしまうのです。
開発が遅れた分だけ、周回遅れの強みもあります。循環型の環境に優しい地域づくりの先頭を走り、「自然立県」を目指すべきです。和歌山県の土地はほとんどが山林です。仮に、和歌山県が独立国になったら、この膨大な「二酸化炭素排出権」の取引ができます。その意味では、潜在的に「資源大国」でもあるのです。
今月の13日に衆議院厚生労働委員会の超党派の議員団が「グリーンピア南紀」の不正問題の調査に来県します。この問題も年金保険料の無駄遣いの典型例ですが、和歌山の自然を最大限活用できるような観点からも、解決策を考えていきたいものです。
今、ドイツで行われているサミットでも「環境問題」が最大の課題です。2050年までに、二酸化炭素の排出量を半減させようとの議論が行われていますが、単なる政治ゲームの言葉遊びに終わらないことを願います。環境の時代にもっともふさわしい和歌山の出番は近いのではないでしょうか。
しかも、和歌山には神代の時代からの素晴らしい歴史もあります。世界遺産に指定された「紀伊山地の霊場と参詣道」も歴史的なものと自然との融合が評価されたものです。21世紀は和歌山の時代です。東京から帰って2年間、苦しい浪人生活が続いていますが、和歌山で生活できることに誇りを持っています。