2024年5月30日
ちょっとおっさん これなんぼ
(写真はNHKホームページから)
NHKの朝ドラ「ブギウギ」は歌手の笠木シヅ子さんがモデルのドラマでした。
主人公の福来スズ子の力強い大阪弁が今でも耳に残ります。同じ関西弁でも和歌山弁とは少し違いますが、なんだか心が癒されました。
作曲家の服部良一さんとのコンビで、「東京ブギウギ」などのヒット曲がたくさんあります。中でも、10数年前初めて「買い物ブギ」を聞いた時、私はあまりのファンキーさにのけぞりました。
魚や野菜などの名前が連呼され、「わてほんまに よう言わんわ あーしんど」で終わる名曲です。
作詞の村雨まさをは服部良一さんのペンネーム。大阪生まれの服部さんならではの感性から生まれた歌詞。大阪弁のラップです。
ちなみにラップが日本に紹介されたのは1980年代ですから、かなり先行しています。
和歌山弁も含めて関西の言葉は柔らかで、まったりしていて良いと思います。
東京のイベントであいさつしたり、スピーチする時は必ず和歌山弁でしゃべるようにしています。
もちろん、和歌山弁と言っても、紀北、紀中、紀南と地域ごとになまりが違います。
作家の司馬遼太郎さんは、「紀州方言には敬語がない」として、歴史的に上下関係が少なく平等の思想が古くから根付いていたためと説明しています。
よく言えば自立自尊、我が道を行く和歌山県民性はこんなところから生まれたのかもしれません。
皆さん、和歌山弁を大事にして、後世にしっかり残していこらよ。