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Blog活動ブログ

2007年2月2日

右であれ左であれ、わが祖国日本


 今日も寒い一日です。ご家庭の訪問を一軒一軒していますと、朝の街頭演説と同じで手の先がかじかんできます。お家の中におられる方と握手しますと、私の手が冷たくて、相手の方の手は暖かいので、引け目を感じていました。今日当たりは、開き直って、「奥さん、すみません。外が寒いんで冷たい手で握手してごめんやでえ。」と素直に言えるようになりました。「風邪ひかんようになあ。あんたらの商売は身体が資本やさかいなあ。」「奥さん、おおきにやでえ。」

 先週末に、上京したので、読書ができました。船曳建夫東大教授の「右であれ左であれ祖国日本」(PHP新書、2007年1月)は民族学者である著者の面目躍如の傑作です。イデオロギーに染まらない、肩の力の抜けたおしゃれな本です。

 船曳先生はエンジン文化戦略会議の幹事もされていて、東京時代は一緒に活動することも多く、尊敬できる方です。この本の中では、歴史的に見て、日本の国家モデルを「小日本」、「大日本」そして「国際日本」の三つに分けて分析しています。「小日本」は内向きの江戸幕府のやり方。「大日本」はアジアに対して外向きの豊臣秀吉型。「国際日本」は世界に対して外向きの織田信長型を理念形としています。興味のある方はお読みください。船曳先生には年内にLINKS和歌山の勉強会の講師で来てもらおうと考えています。

 もう一冊は、増田悦佐著「高度経済成長は復活できる」(文春新書、2005年7月)です。日本の高度経済成長は田中角栄型の公共事業中心の効率の悪い経済によって息の根を止められたという分析です。「国土の均衡的発展」を目標にかかげ、社会主義的政策、「結果の平等」を自民党政権が実現したため、高度経済成長が終わったという主張はたいへんユニークなものです。ほんとうにそうなのか、じっくり考えてみたいと思います。

朝礼

2007年2月1日

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2007年2月3日