和歌山県知事 岸本周平 official website

Blog活動ブログ

2006年12月13日

公共政策プラットフォーム

 民主党が昨年の12月に政党シンクタンクとして、公共政策プラットフォームを立ち上げました。私は、落選中の候補者ですが、政策実務家でかつ大学の教員という経験があったので、このシンクタンクの上席客員研究員をボランティアでやらせてもらっています。

 客員研究員といっても、私の場合は地元和歌山での活動が中心ですから、これまで、数回BBL(ブラウン・バグ・ランチ:お昼ご飯持参の勉強会)のモデレーターをしてきました。そのほか、私自身が政策の勉強をさせてもらっています。

 先月、民主党の「地方政治スクール」を和歌山でもやりましたが、費用などを出してくれるのが、このシンクタンクです。地方議会議員を増やしていくためにも、マニフェストの研究や、地域振興策の具体案作りが重要です。

 昨日の続きになりますが、地方都市の振興策としては、中心市街地に老人向けの福祉施設を集中させるという政策が考えられます。和歌山市も旧市街が過疎化し、老人の1人世帯が増えています。病院も含め、老人ホーム、デイケア施設等を集中させると、元気な老人は町を歩きますから、東京の「刺抜き地蔵」ではありませんが、老人向けの物販、サービスのお店ができます。歩いていける映画館も必要です。今や、旧市街は100円駐車場だらけですから、家族が見舞いに来やすい環境です。そうなると、見舞い客向けのお店も繁盛します。

 その意味では、県立医大の附属病院を移転したのは残念なことでした。中心市街地の商店街活性化という視点ではなく、中心市街地に人通りを取り戻すことを先に考えれば、お店はあとからついて来ます。実際に、このような成功事例は長野県をはじめいくつもあります。

 老人向けの福祉施設を集中させるために、和歌山市内に福祉、介護の専門学校を誘致することが必須です。地元から良質でレベルの高い介護士や理学療法士が適正な賃金で雇える必要があります。和歌山の若者で福祉、介護の道を目指す人はたくさんいますが、結局、県外の専門学校に通い、下宿し、挙句の果てに、県外の施設に就職するケースが多いのです。
 
 地元から、大勢の福祉、介護サービスの従事者が供給できれば、全国からの資本参入も期待できます。雪が降らず、温暖で風光明媚な和歌山ですから、中心市街地では地元のお年寄りに利用してもらい、和歌浦あたりは全国からお金持ちの老人に来てもらうことも可能です。

 大学の誘致はたいへんでも、専門学校なら、実現可能性は高いと思います。このような研究もこのシンクタンクでやっていきます。
 

 

 

大阪での勉強会

2006年12月12日

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2006年12月15日