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2006年10月4日

中前忠さん


 中前忠さんは、証券会社系のシンクタンクで勇名をはせ、今独立されて「中前国際経済研究所」を運営されている経済評論家です。日本の証券会社のチーフエコノミストとしてロンドン駐在を12年なさった国際派です。私は財務省時代から中前先生に教えを乞うていました。トヨタ時代は、ワシントンのシンクタンクの研究会などでご一緒することもありました。

 昨日、和歌山に帰る前に、久し振りにご高説をうかがう機会をいただきました。アメリカ経済に関して、最近は一貫して弱気の見方をされてきました。この夏、まさに中前さんの見通しどおり、住宅市場がクラッシュしました。今後、アメリカ経済が経常収支の赤字を垂れ流して、日本をはじめ、多くの新興経済国の輸出を受け入れることが困難になってくるので、世界経済は悪い影響を受けるとの見立てでした。

 今回の日本の経済回復は、円安による輸出主導の古いパターンです。消費主導の新しい成長パターンは難しいというのが中前説です。モノが売れず、サービス支出中心の消費が続いており、しかも、サービス支出のうち、半分が医療と介護サービスという政府が関与している分野なので、成長が期待できないとのこと。

 なるほどなと思います。私は、今、無職浪人中の身の上ですが、個人の生活にはそんなにお金がかかりません。夕食はご飯だけ炊いて、近くのスーパーマーケットでお惣菜を買ってすませることも多いのですが、夜8時を過ぎると、お惣菜コーナーでは5割引のシールが貼られます。コロッケもポテトサラダも酢豚もみんな半額ですよ。このことを知ってから、私は買い物は8時以降にするようになりました。

 ベテラン主婦の皆さんのように、8時前になったら、店員さんに、「これとこれ、早ようシール貼ってや!」とは言えませんが、シールを貼ってもらうまで、ジーっと待ってから買います。すごく得した気分になりますが、こういうお客さんばかりでは、消費中心の経済成長にはならないですよね。

 

脳と人間

2006年10月3日

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2006年10月5日