輝く女性ー地球環境ファシリティ石井菜穂子CEO
日本政府は女性が活躍できる社会の実現を進めています。
その趣旨には大いに賛同しますが、そのパターナリスティックな手法にはいささか疑問を持っています。
そんな中でも、 地球環境ファシリティ(GEF)の石井菜穂子CEOは、本人の才能と努力に加え、財務省が国際派のリーダーを育てるために応援してきた方です。
彼女は私の一年後輩ですが、キャリアのほぼ半分を世界銀行、IMFなどの国際機関で勤務。
2012年8月から地球環境ファシリティ(GEF)のCEOとして活躍されています。
GEFは、生物多様性や気候変動などの問題に対処するため、1991年の設立以来、165か国で3200件以上のプロジェクトを実施し、115億ドルの資金を投資している国際機関です。
今日は、石井さんの朝食勉強会に参加してきました。
石井さんは、世界規模の低炭素経済成長(Green Growth)を南北問題とせず、かつ、政府と民間の協力で実現するためのプラットホーム作りに奔走中。
低炭素成長への転換のためには、次の4つのポイントが重要だと教えてもらいました。
①持続的な都市計画
②一次産品の供給チェーンの持続可能性
③アフリカの食料安全保障
④産業界との省エネ・イニシアティブ
特に、一次産品では、木材の違法伐採による原生林の消失による二酸化炭素の排出量は、運輸関連産業の排出量と同じ規模であり、大きな関心が払われるべきとのことです。
今、民主党の農林水産部門会議の中で、違法伐採の禁止に関するワーキングチームをつくって検討している課題でもあります。
さらに、アジアでの灌漑、肥料を使った農業開発が深刻な土壌問題を引き起こした経験から、アフリカでの農業開発の進展が課題です。
このような問題について、日本政府も関わってきてますが、今後はさらに積極的に貢献する道を考えるべきです。