日韓の架け橋―議員連盟の役割
今日は、第33回の日韓・韓日議員連盟の合同幹事会が東京で開催されました。
私は、日韓議員連盟の事務局長代理をしていますので、運営委員として参加しました。
このブログでも書きましたが、毎年、東京、ソウルと交代で合同総会を行っています。今年は、10月18日(土)にソウルで開かれることが決まりました。
総会の際に、下記の委員会を個別に開いて、徹底した議論を行い、決議をします。今回の幹事会では議題を決めました。
安保・外交委員会、経済・科学技術委員会、社会文化委員会、法的地位委員会、未来委員会。
安保・外交委員会では、北朝鮮の核問題や人権問題など、日韓の協力を含む北東アジア地域の平和及び安全保障問題が議題になります。
経済・科学技術委員会では、エネルギー、環境問題に加え、部品素材など次世代の科学技術の協力推進が議題。
社会文化委員会では二国間の文化、観光、スポーツ、メディア交流の活性化に向けた国会レベルの相互協力に加え、正しい歴史認識の共有が可能な方法などを探ることが議題になります。
ただし、歴史認識に関しては、表現ぶりを両議連の幹事長に一任しました。政府間でぎくしゃくしているいまこそ、国会議員同士の外交が重要という点で一致しました。
法的地位委員会では、地方参政権問題が議題。
未来委員会では、旅客船の安全管理に関する協力と2015年日韓国交正常化50周年記念事業としての共同セミナーの開催が議題です。
そして、新しく、「女性委員会」の設置も決まりました。ここでは、少子化問題と女性政策をテーマに仕事と家庭の両立に関する研究をすることになっています。議論の中で、女性議員だけではなく男性議員の参加も可能になりました。提案者は韓国のシム・ユンジョ議員(男性)でした。
以上の議題を決める間にも、喧々諤々(けんけんがくかく)の議論を経ました。いつも、東京、ソウルやワシントンなどで顔を合わせている仲間なので、厳しい議論もできるようになりました。
仲が良くても、それぞれの国益を背負っての政治家同士の対話はきちんとしました。その後、伊吹文明衆議院議長の公邸で昼食会。そこでは、和気あいあいと、ぐっとくだけて友人に戻ります。
10月のソウルでの合同総会が楽しみです。