食料自給率とは?
今日も朝から、部門会議やら、新しい公共の会議。
もっぱら、市民公益税制の立法作業で忙殺されていました。うれしい悲鳴です。
夕方、安全保障調査会の経済外交の分科会で、農林水産省から、食糧安全保障のヒアリングを受けました。
日本の食料自給率は昭和40年度の73%から平成21年度の40%まで下がっています。ただし、これはカロリーベースです。これは、国内の農産物と輸入の農産物の合計のカロリー数を(365×国民の人口)で割ったものです。
これが、一日一人当たり2436キロカロリー。でも、厚生労働省の統計では、国民一人当たりのカロリー摂取量は約1800キロカロリーです。その差は、コンビニで廃棄された弁当や、ファミレスの残飯なのだそうです。
と言うことは、、、、飽食の私たちが、食べ物を残さず、コンビニで廃棄せずに節約すれば、自給率が上がるのですね。
一方、生産額での自給率は同じく、86%から70%に落ちています。でも、カロリーベースよりは落ち方がマイルドですね。
たとえば、鶏卵は生産額では、ほぼ自給できているのですが、にわとりの食べるエサが輸入なので、カロリーベースの自給率は20%台に落ちてしまいます。
米の自給率はどちらで計算しても96%です。野菜もカロリーで80%、生産額で83%。お肉などの畜産物は同じく17%と60%。
つまり、昔は米と野菜中心の食生活が、今、お肉をたくさん食べるようになったので、自給率が下がっているのです。
と言うことは、、、今後、65歳以上の世代が全体の4割を占める2040年頃には、お肉を食べる人が減って、お米と野菜と味噌汁中心の食生活になるので、自動的に食料自給率が上がります。ふむ、、、。
有事の際には、お米と野菜があれば生きていけます。そして、今でもその自給率はとても高いのです。
なぜ、農林水産省が、カロリーベースの自給率の減少を声高に叫んでいるのか????
私にはよくわかりませんでした。
日本の農業を強くして生産額ベースで自給率を上げることには大賛成です。政治家として応援していきます。
しかし、農林水産省のこの謎は、しっかりと追求していきます。