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2010年4月20日

田口佳史著「論語の一言」


 (田口佳史著「論語の一言」の表紙です。)


 今や、論語というか中国古典のブームです。


 渋沢栄一著「論語と算盤」(守屋淳現代語訳)はローソンの新浪剛史社長の推薦図書です。


 また、SBIホールディングス代表取締役の北尾吉孝CEOは自ら「安岡正篤ノート」を書いて、中国古典を解説しています。


http://www.sbibusiness.com/pub/yoshitakakitao 


 田口佳史先生は、この10年来、書経の勉強会でご指導をいただいています。多数の著作を出されている先生の最近のご著書が「論語の一言」です。


 (株)イメージプランのURL  http://www.image-plan.net/index.html


 慶應大学丸の内シティ―キャンパスでの講義を基に書き下ろした好著です。サラリーマンや中小企業の経営者が、普段、悩んだり、迷ったりすることについて、論語の一節を紹介しながら、かいつまんで解説してくれ、勇気をいただける本です。


 たとえば、「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る。」という言葉は、「利益は後からついてくる。」と解説しています。まさに、CSR(企業の社会的責任)のことですね。


 中国古典の極意で、田口先生から学んだことの一つが「徳」です。


 「徳」の意味は「勢いがある」とのこと。ならば、誰もが徳を身につけたい。


 そのためのマニュアルが中国古典だそうです。田口先生からは、「徳」が欲しければ、「己の最善を他者に尽くしきること」だと教えていただきました。


 先述の渋沢栄一翁も、「論語の道徳」を基礎にすれば、商売繁盛間違いなしと説明しています。


 今晩は、一休みしながら、「論語の一言」を読んで、その深さを噛みしめています。


 

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