サミット後の記者会見について
今晩もミニ集会を終えて、早めに帰ってきました。テレビのスイッチをつけると、NHKのニュース9で、ちょうど麻生総理のサミット記者会見中でした。
内容に関しては言いたいことがたくさんありますが、一国の総理の会見なので、「武士の情け」でノーコメントとします。
しかし、問題はその後の質疑応答です。総理が一応の説明を終えた後、内外の記者から5人、質問を受け付けました。
こういう場合、力量のある政治家であれば、「やらせ」の質問を最初に受けてから、けっこうぶっつけ本番の質問を受け付けることもあります。これは、大きな国際会議などの裏方をした時の経験からわかります。
宮澤元総理は、当意即妙の受け答えが得意でしたし、英語が完璧でしたから、通訳を入れている間に答えを考える時間もあって、すべて「やらせ」ではなかったですね。
今回は、5人のうち少なくとも4人は完全に「やらせ」でした。なぜなら、「突然の」質問なのに、麻生総理は下を向いて原稿を読みながら、答えていたからです。
あらかじめ、質問をふっておいて、答えを準備しての会見であることが見え見えです。質問があらかじめわからなくて、たくさんの想定問答を用意する場合には持ち込むペーパーがもっと厚くなりますから。
外国の要人でもある程度、同じようなことをするケースがあります。しかし、役者が一枚上ですから、原稿を読んだりはしません。
麻生総理は、自分の下手な演技で、官僚が書いたシナリオ(それもいかがなものか、、、)を台無しにしてしまいました。せめて、20分程度の記者会見なのですから、ペーパーなしで演じてほしいものです。
ちなみに、5番目の共同通信の記者さんの「解散の時期」に関する質問は、さすがに麻生総理も上を向いてお答えになっていました。しかし、このメッセージこそが今日の会見のハイライトだとすれば、やっぱり「やらせ」かもしれません。
私が総理官邸で勤務していた時代、「官邸記者クラブ」では、共同通信や時事通信の記者さんは特別に優遇されていました。まさに持ちつ持たれつの関係になっていました。
「記者クラブ制度」によって、記者クラブに入っていない雑誌やフリーのジャーナリストは記者会見場に入れません。結果として、マスコミと政治家の癒着を生んでいます。民主党は、政権を獲れば、「記者クラブ制度」を廃止して記者会見を開放することを約束しています。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。