和歌山県知事 岸本周平 official website

Blog活動ブログ

2008年8月26日

物価高の不景気

 今の物価高の不景気はいつまで続くのでしょうか?それと全国ベースの景況感と和歌山での実感がかなり違っているのはなぜでしょうか?

 企業物価指数(2000年=100)の動きを見ますと、今年5月では、素材原料240、中間財120とすごい値上がり。ところが最終財は92、つまりマイナスです。これは、消費者に近いところで、価格転嫁ができていないということです。

 一方で、サラリーマンの可処分所得は7年間で約6%減少(収入源と公的負担増)。法人企業の利益は1.5倍。背景には非正規雇用などワーキングプアー問題もあります。

 食料品やガソリンの値段はびっくりするくらい値上がりしています。収入が減っているのに、生活必需品が値上がり。個人消費が押さえられて、景気がますます悪化。

 それでも、過去の石油危機の時はトイレットペーパーが無くなったり、たいへんだったのに、何となく落ち着いてるのは不思議です。これは、為替レートの問題。73年1ドル271円、79年同219円、08年100〜110円。ですから、円高で相対的に値上がり感が抑えられています。そして、エネルギー利用効率も改善しています。日本はアメリカの2倍、中国の8倍も効率が良いんですよ

 で、和歌山の経済は?

 実は、21世紀の世界経済の成長率(7年間)は実質3.2%。中でも新興国のインドは8%、中国は10%成長。日本は1〜1.5%。これは内需と外需の平均ですから、国内だけの成長率は低いのです。成長率の高い海外とのビジネスをしていれば高い成長ができるわけです。
 
 和歌山は国内向けのビジネスが多いのです。もちろん鉄鋼や機械、化学など一部は好景気です。しかし、どうしても成長率の低い国内向けビジネスが多い和歌山の経済は浮かび上がりにくくなっています。

 それで、全国ベースの景況感とはズレが生じています。海外ビジネスと関係のある企業を呼んでくる努力も必要でしょうが、ここはじっくり、ITやデザインといったソフト関係の人材を誘致する工夫や得意の農業分野で一踏ん張りするべきです。緑豊かな自然があって、地球環境に優しい和歌山の特性が生かせるはずです。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

熱中症対策グッズPart2

2008年8月25日

活動ブログ
一覧へ

民主党大阪府自治体議員団研修

2008年8月27日