政局の混迷
(11月3日に行われた岡田副代表との記者懇談会でのスナップ)
民主党小沢一郎代表の辞意表明など、中央政界では混迷の度が増しています。私の意見は、安易な連立による政権の獲得よりも、衆議院選挙でマニフェストをかかげ、正々堂々と戦って国民の審判をあおぎ、議席の多数を獲得した政党が政権を担うべきであるということです。
戦後60年を経て、2大政党の下で選挙による政権交代の可能性が初めて目の前に現れているのです。参議院選挙での与野党逆転は、国民の中にもそのような思いが強いことを物語っています。
実際に、街の中で活動をしていますと「今度ばかりは、いっぺん変えやんとあかんわな。」という声が多いような気がします。長年、自民党を支持してきた有権者の方でも、そうおっしゃる方が目につきます。その一方で、「民主党は、なんちゅうても寄り合い所帯やしなあ。頼りないとこあるわなあ。政権はちょっと無理やろう。」という厳しい声も確かにあります。
それでも、いえ、だからこそ「政権を一度交代しなければ、政治が変わらない。」と周平は訴えています。「政権を取れば、民主党も責任感を感じてしゃきっとします。自民党も寄り合い所帯ですが、政権を取っているからみんなで固まれるのです。」小沢さんの「連立でも、一度政権を経験してから、国民に政権担当能力のあるところを見せて、それから総選挙で戦いたい。」という現実論もその限りでは、理解できないことはありません。
しかし、夏の参議院選挙で民主党を応援してくれた有権者には、「大連立」は判りにくいことはなはだしいと考えます。ここは歯を喰いしばって、選挙による政権交代を目指すべきです。毎日、有権者の皆さんと肌をつき合わせている周平の本能と言うか、肌感覚がそう言わせます。