2006年12月26日
クリスマスチャリティーコンサート
昨日は和歌山県民文化会館で行われたクリスマスチャリティーコンサートに行ってきました。昼間は年末のご挨拶で市内を駆け回り、つかの間の気分転換です。このコンサートは「和歌山音楽教室」を主宰された内田進二先生が35年間続けてこられたそうです。
今年の5月に内田先生が逝去されたため、今年は内田進二先生追悼演奏会となりました。ヴァイオリンの澤和樹東京芸大教授やピアノの杉谷昭子さんなどの和歌山出身の国際的な演奏家が出演される豪華なコンサートでした。
素晴らしい演奏ばかりでしたが、私は出口美智子先生の演奏に感動をしました。出口先生は東京芸大をご卒業後、相愛大学でピアノの指導をなさっていましたが、1995年に脳出血で1年間休職をされました。右半身がご不自由になられて、昨日は左手だけで、「左手のためのノクターン 変ニ長調 Op9−2」(スクリャービン作曲)を演奏されました。
渾身の力で、左手だけで演奏された曲は、舞台を見なければ、両手で弾いているとしか思えません。障害を克服して、前向きに生きる力が演奏に魂を吹き込んでいました。素晴らしい勇気をいただきました。