2006年8月15日
能への誘い
昨日は、友人に誘われて、吉田篤史さんという観世流のシテ方が初心者向けの能教室をやるというので、出かけてみました。
鞍馬天狗などの仕舞を三曲舞って見せてくれた後は、鞍馬天狗の能装束を実際に着せるショーをしてくれました。モデルが必要というので、「当然」厚かましく手を挙げて、ボランティアを引き受けました。
写真のような衣装を着るのは、もちろん生まれて初めてです。たいへん重い衣装でした。実は、大学生の時、能狂言研究会の「東大観世会」に入っていました。初心者用の仕舞「猩猩」は能舞台で舞ったこともあります。途中から宴会部長になって、まじめに修行しませんでしたが、学生割引が効いたので、能楽堂には足しげく通いました。30年経って、能装束を着られるとは思いもよりませんでした。
最後に、吉田さんの指導で、謡曲「高砂」を観客全員で謡う稽古をしました。「大きな声でどなってください。」という吉田さんのユニークな指導法は昨日の観客の皆さんにはなかなかハマッテいました。
場所は市役所の支所である高松連絡所の会議室。リノリウムの床でじかに仕舞を舞われる姿は、まさに「ストリート」感覚です。吉田さんはまだ32歳の青年で、2,3年前から能を知ってもらうために、無料でこのような出前能教室を始めたそうです。私の大好きなグループであるコブクロもストリート出身。私も駅前やスーパーの駐車場が職場というストリート系です。同じようにストリート感覚で頑張る吉田さんのパワーに感激しました。