政府の農協改革は百害あって一利なし。

(農業者個別所得補償法案を衆議院事務総長に提出。)

 衆議院に農業者戸別所得補償法案とふるさと維持3法案の議員立法を提出しました。

 ネクスト農林大臣として法案提出の責任者となり、記者会見。

 合わせて、政府の「農協改革」に反対の対案も発表。

1.農協改革

 私たちは、あくまでも農業所得をいかに増やすかという観点で、農協にも自己改革を迫りながら、地域に根差した協同組合の原点に戻る建設的な提案を行っています。

 政府与党の農協改革案は、農業所得を増やすという本来の目的に何ら関係のない、組織いじりだけの的外れな内容になっています。

 そして、全農や地域農協を株式会社化するなど、本来の協同組合のあり方をないがしろにするものです。

 農協の理事の過半数を認定農業者や経営のプロにすべきなど、協同組合の自主性、自立性を無視する仕組みなどもその最たるものです。

 私たちは、党の綱領で、「共生社会をつくる」ことを目標に、市民の自治を尊び、地域社会やそれぞれの個人が十分に連携し合う「新しい公共」を進めることにしています。

 その意味でも、農業者が協同して、市場の暴走に歯止めをかけ、自主的に自分たちの経営や農村を守る協同組合の原点に回帰することを応援します。

 また、職域の協同組合というよりも、今後は地域のための協同組合を目指すべきであり、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合として、持続可能な農業と暮らしやすい地域社会を実現する」ことを農協法の目的規定に入れることを提案します。

 もっとも、現在の農協が、農家・農村の協同組合として十分に機能しているとは言えませんし、不断の自己改革を進めるべきです。さらには、農協同士の競争があってもよいはずです。

 また、JA全中から全国監査機構を外出しすることは、他の金融機関とのイコールフッティング上、問題はないと考えます。

(記者会見の模様。ネクスト副大臣の玉木雄一郎代議士、徳永エリ参議院議員、農政研究会主査福島伸亨代議士。)

 
2.農業委員会改革

 次に、農業委員会の改革案に関しても、委員の市町村長任命の合理性や認定農業者を委員の過半数にする合理的な説明はありません。

 規制介入の強化だけでは、百害あって一利なしです。

 私たちは、ヨーロッパ諸国のように、都市計画のなかで厳格なゾーニング規制を行うなど、従来の枠組みを超えた本質的な農地政策の転換を提案します。

3.農業者個別所得法案再提出

 農業政策の基本は、農家の所得をいかに確保し、中長期的な見通しを示して、営農を継続する体制を構築することです。

 その意味で、販売所得と生産コストの恒常的な赤字を全国一律単価で補てんする個別所得補償は、農家所得の安定と、着実な構造改革の両方を実現する制度でした。

 財源は、農林水産省の予算の組替えで行い、新たな財源は使っておらず、バラマキ批判は当りません。

 結果として、実施初年度の2010年は米価下落にもかかわらず、農業所得は17.4%増加しました。

 一方で、総予算の6割を2ヘクタール以上の大規模農家が利用し、集落営農の数や農地の権利移動も増加しています。さらに、過剰作付面積が減少し、需給の引締まりにより、米価の安定にも寄与しました。

 安倍内閣が、補償単価を半減し、制度の廃止を決めた結果、今年の米価は史上最悪の下げ幅を記録しました。

 私たちは、本制度の復活のための法案と、ふるさとの景観・風土を維持するために、環境を保護し、中山間地や有機農業を支援する「ふるさと意地3法案」を国会に提出しました。

 これまでも、家族経営から大規模法人経営に至るまで差別することなく、農業を、多面的機能を有する公共財としての生業(なりわい)として位置づけ、その持続可能な営農を確実にするための諸施策に取り組んできました。

 今回の提案もその一環です。

 今後も、農家の共同体である農村を、日本の伝統・文化を継承する国の礎として、集落や地域を守る観点から、農業政策を推進していきます。

第7回沖縄国際映画祭「島ぜんぶで おーきな祭」

(映画祭実行委員長の大崎洋吉本興業社長と沖縄の芸人宮川たま子さんのオープニングのごあいさつ。)

 「島ぜんぶで おーきな祭」、第7回沖縄国際映画祭に来賓として招待され、オープニング式典に参加。

 沖縄の映画祭も7年目。最近は、毎年参加していますが、年々沖縄の皆さんに支持されて広がりを見せています。

 今年は、タイトルも「島ぜんぶで おーきな祭」となって、レッドカーペットも3か所で行い、イベント会場も増えています。

 大崎洋社長の沖縄への熱い情熱には頭が下がります。

 その背景には、吉野伊佐男吉本興業会長の「笑いで地域おこしを!」という吉野社長時代からの哲学も生きていると思います。

 経済産業省のメデイア・コンテンツ課長時代から、一緒に仕事をさせていただいた吉本興業の懐の深さを実感しています。

(沖縄国際映画祭宜野湾トロピカルビーチ会場でのオープニング。)

 3月25日(水)から29日(日)までの5日間、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター、那覇市の国際通り周辺、沖縄市のコザゲート通り周辺の他、北谷町などの会場で、映画の上映だけではなく、音楽ライブ、お笑ライブなどのイベントが行われます。

 地域発信型映画部門では、海南市が上野逸平監督「ISHICHI」を出品しています。黒江の漆器をテーマにした作品です。

 沖縄は琉球王国として、特別な歴史と誇りを持っている地域です。これまでも基地問題などで、厳しい現実と向き合ってきました。

 オープニングパーティーでの翁長雄志沖縄県知事のスピーチ。安倍政権との厳しい闘いの最中でも、TPOをわきまえた素敵なごあいさつでした。

 知事と会おうともしない安倍官邸と比べて翁長知事のおとなの対応に感動しました。

(オープニングパーティーでの翁長雄志沖縄県知事のスピーチ)

春日野部屋千秋楽祝いの会

(栃煌山関との記念撮影)

 大相撲大阪場所が終わりました。

 和歌山出身の春日野清隆親方(元関脇栃乃和歌)を応援する和歌山後援会主催の「千秋楽祝いの会」に参加。

 春日の親方は海南市出身。箕島高校[明治大学に進み全国大会で優勝するなど活躍。

 1985年3月場所、幕下付出で初土俵。87年1月場所に新入幕を果たし、同年翌9月場所には関脇まで番付を上げた。その後、三役に定着したが、大関には届かず、引退まで常に幕内上位で相撲を取り続け、幕内在位は76場所。

 1999年7月場所中に肋骨を痛めて途中休場、十両陥落が濃厚となったため、同7月場所を最後に現役を引退。2003年に春日野部屋を継承しています。

 元和歌山後援会の故笹本誠昭会長時代から、後援会に入れていただき、この祝いの会にも毎年参加しており、今年も、乾杯の音頭を取らせていただきました。

(乾杯の音頭を取る岸本周平)

 栃煌山は東前頭筆頭で10勝5敗の好成績。来場所は関脇への復帰が確実のようです。

 とても、素直な性格で、普段はおとなしい好青年。師匠や先輩の言うとおりに精進してきたんだなと思います。

 どんな道でも、素直さは大事ですね。

 グルジア出身の栃ノ心は8勝7敗で勝ち越し。彼も心優しいナイスガイです。

 ブルガリア出身の碧山は5勝10敗と残念な成績でした。彼は、急逝した元久島海親方の旧田子ノ浦部屋からの預かり弟子です。田子ノ浦親方も和歌山県出身なので、そのご縁でした。

 碧山は移籍後に関脇に昇進しており、来場所に期待します。

 以上3人の関取をはじめ、部屋の20人を超える力士の皆さんはよく頑張りました。

 私も選挙では、勝ったり負けたりしていますが、何とか勝ち越しています。勝ち越すのは、、たいへんなんですよ。力士の皆さんにパワーをいただきました。

甲子園春の選抜大会応援!

(春の選抜大会@甲子園球場)

 高校野球の応援に甲子園球場に行ってきました。

 私の母校和歌山県立桐蔭高校が21世紀枠での、53年振りの春の選抜大会出場。

 南海電車、阪神電車を乗り継いで甲子園球場に行くと、タイガースを応援に行く小学生のような気分になりました。

 伝統の力で頑張ってほしいものだと、大勢のOBが参加。三塁側アルプススタンドは満杯になりました。

 6年先輩の仁坂吉伸知事、同級生の岸田正幸校長と一緒に、応援。おおいに盛り上がりました。
 
 前にブログにも書いたとおり、私が高校1年生の時の夏の大会に紀和大会で負けて逃した甲子園での応援の雪辱です。

(応援グッズに身を固め、いざ出陣!)

 今治西は、甲子園常連の強豪。勝ってほしいとの気持ちと、本音では、あまり無様な試合はしてくれるな、、、(苦笑)という思いもありましたが、野球部の諸君の健闘で、応援しがいのある素晴らしい試合になりました。

 桐蔭だって、古豪と言われ、野球部は1897年創部。春夏とも第1回大会に出場しています。

 選抜は15回出場で優勝1回、準優勝1回。夏は20回出場し、優勝2回、準優勝3回の歴史があります。

 ただ、最近は、なかなか甲子園には出ていませんから、、、、心配でした。

(現役の諸君の応援団。) 

 結局、守りのミスが敗因で、桐蔭対今治西の試合は、11ー7で負けました。

 しかし、打撃陣は頑張ったし、序盤のエラーを跳ね返す超ファインプレーもありました。

 野球部の諸君は初回こそ、緊張で固いプレーでしたが、途中からは甲子園で野球ができることを楽しいでいるように見えました。
 
 甲子園球場で試合ができた後輩諸君は夏の大会への手ごたえを感じでしょう。

 私たちOBも一生の思い出に残る楽しい応援ができました。野球部の諸君、有難う!


 

雑賀崎の夕日を見る会

(雑賀崎灯台から見た和歌浦湾に沈む夕日。左から、双子島、中ノ島、大島。)

 毎年、春分の日と秋分の日に、雑賀崎の灯台で「夕日を見る会」があります。

 このブログでも毎回、取り上げていますので、詳細は割愛します。

 素晴らしい夕日を見ることができて、各種のイベントや模擬店も賑わうようになって、口コミで大勢の市民が来てくれるようになりました。

 残念ながら、ここしばらくは、天候に恵まれず、曇りで夕日が見られないだけでなく、風がきつかったり、小雨がぱらついたりという日が続きました。

 今日は、3月にしてはとても暖かく、お天気も最高。私も、久しぶりに、のんびりと夕日を見ることができました。

(イベント会場。)

 主催のトンガの鼻自然クラブは、雑賀崎台場のある「トンガの鼻」の歴史環境と自然環境を保全する活動が主ですが、この夕日を見る会を開催する他、「なだの浜」の清掃や、磯遊びのイベントも実施。

 雑賀崎の魅力を多くの人に知っていただく活動をしています。

 その活動の成果として、トンガの鼻の「カゴバ台場」を和歌山県の文化財に指定することもできました。

(雑賀崎灯台。)

 普通の市民の皆さんが集まって、ここまでの活動ができるというのは、私もメンバーの一人としてチョコッと参加しながら拝見してきましたが、まさに「新しい公共」のモデルだと思います。

 最近は、忙しさにかまけて、普段の作業にも参加できず、忸怩たるもがあります、、、(汗)。

 これからも、応援していきますので、よろしくお願いします。

 

BS日テレ「ニュースの深層」生出演

17(深層ニュースに生出演中の岸本周平。)

 昨日、BS放送の日テレ『深層NEWS』に生放送出演しました。

  テーマは『検証!農協改革』です。http://www.bs4.jp/shinsou/

 民主党のネクスト農林水産大臣の立場で、自民党の山田としお参議院農水委員長との対談です。

 私は、あくまでも「協同組合」としての農協の原点から、自民党の不毛な農協改革案を批判しました。

 安倍政権の農協「改革」は、長い歴史の中で農民たちが共生して暮らしてきた農村社会の現場を知らない人々による「組織いじり」だけのまったく的外れな内容です。

 自民党の改革案が「地域農協が自立して、自由に経済活動を行い」、「農業者の所得向上」につながる合理的な根拠はありません。

 これまでの自民党政権において農業者の所得が低落し、農村が疲弊し、農地の集積も進んでこなかったのは、現場知らずの観念的な「猫の目」農政の積み重ねによるものです。

 利益至上主義で、農協を単純に株式会社にすれば良いというものではありません。格差是正のためにも、市場経済の暴走を抑える協同組合の機能は重要です。

 むしろ、農業協同組合法の中に、地域の中で生きていく協同組合のあり方を織り込んでいくべきです。

 そして、地元のJAわかやまの例を出して、生姜を「生しぼりジンジャエール」として付加価値を付けて全国に売り出したり、食品工場を農協でつくって、いちじくを乾燥させ、ロールケーキの材料にしヒット商品にするなど6次産業化に成功していることを説明しました。

(「農業者戸別所得補償制度」の説明をする岸本周平。)

 そして、民主党政権でつくった「農業者戸別所得補償制度」の復活の重要性を訴えました。

 農業政策の根本は、農家の所得をいかに確保し、いかに営農を継続する体制を構築するかです。

 米を巡る急激な政策変更により、今年度、米価は史上最悪の下げ幅を記録しました。離農を防ぎ、営農継続を死守するには、基盤を支える農業者戸別所得補償制度の復活が急務です。

 この制度は、7割を超える加入者から高い評価を得るとともに、集落営農の増加、過剰作付面積の減少、農地の権利移動面積の増加など、政策効果が徐々に実現しました。

 そもそも、OECDに認められた所得補償制度(直接支払)は①条件不利地域、②環境、③価格変動による損失、④天災等による損失に対するものに限られ、民主党の戸別所得補償制度はこの理念に基づくものです。

 今国会に、戸別所得補償制度法案を提出するとともに、あわせて、ふるさとの景観・風土を維持するために、中山間地や有機農業を支援するふるさと維持3法案を提出する予定です。

 この他、担い手農家を育てるための新規就農の人材育成、公共財としての農地としてゾーニングを厳しく導入すること、農産物の輸出の可能性などについても議論ができました。

 今後、論戦の舞台は衆議院の農林水産委員会に移ります。しっかりと頑張ります。

 BS放送の番組は、だいたい1時間、みっちりお話ができるので、好んで出演させてもらっています。

 今回も、山田参議院議員のお知恵もいただき、楽しく参加できました。関係者の皆さん、有り難うございました。

「2015年岸本周平新春感謝の集い」

(岸本周平新春感謝の集いであいさつする岸本周平。)

 今日は、和歌山市内のアバローム紀の国で、「2015年岸本周平新春感謝の集い」を開かせていただきました。

 500人近い応援団の皆さんがお集まりくださり、感謝感激です。

 年に一度の会なので、昨年末の選挙のお礼と、ネクスト農林水産大臣への就任、予算委員会での活動報告など、しっかりとお話をすることができました。

 応援団あっての政治家です。皆さんの期待に添えるよう、頑張らなければと初心に戻った貴重な時間でした。

(国政報告中の岸本周平。)

 毎年、着席でゆっくり食事を食べていただきながら、私の国政報告を聞いていただいています。

 昨年は、穏健な保守政治家を目指す決意をお話ししました。

 今年は、日本社会の変化について、私たちの考え方が追い付いていないために、政策の対応が間違ていることを説明しました。

 今はやりの「格差の是正」という切り口に頼らずに、北海道大学の宮本太郎先生の示唆する「支える側と支えられる側」の二分法を否定することからスタートしました。

 20世紀の日本のように、正社員で元気なお父さんと専業主婦のお母さん、子ども二人の4人家族は支える側。お年寄りや、障がいを持った方などは支えられる側というモデルはすでに成り立ちません。

 今、日本では単身の世帯が一番多いのです。夫婦子供二人の世帯はマイナーです。

 正社員は、全体の6割を切るようになりました。お母さんも働くのが普通です。しかも、精神的な悩みや病気を抱えながら働く人が増えています。

 一方、お年寄りと言ってもお元気で、現役で働いたり、ボランテイアなどで活躍したり、障害があっても、意欲と能力に応じて働ける場所も少しずつ増えています。

 新しい公共の考え方の下、すべての人に居場所と出番をつくるのが民主党の政策です。

 つまり、すべての人がお互いに支え、また、支えられる世の中に変わってきたにもかかわらず、社会福祉政策も経済政策もいまだに二分法に基づいています。

 もう、政府が、企業にターゲテイング政策で援助する時代ではありません。大企業が潤えば、しばらくして中小零細企業がもうかるという「トリクルダウン」効果などありません。

 政府は、貧困問題などに特化し、貧困の連鎖を生まないためにも長期的に経済が成長するように、幅広く「教育と職業訓練」に政策資源をしぼるべきです。

 後は、市民が支えあいながら一歩ずつ前に進んでいきます。そんな政治をしたいと訴えました。派手さはないけど、これが今の岸本周平の考え方だということを、ご参加の皆さんにはわかっていただけたと思います。

 出席いただいた応援団の皆さん、そして準備してくださったスタッフ、ボランテイアの皆さん、有難うございました。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のガバナンス改革

(衆議院予算委員会で質問をする岸本周平。)

  このブログで、「国民の年金だけにリスクを負わせる安倍政権」というタイトルで、GPIFの運用変更の不公正について書きました。

 何より、公的年金運用への政治介入は絶対に許されないということです。

 安倍総理が、昨年1月22日のダボス会議で、「1兆2千億ドルの運用資産を持つGPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォーワードルッキングな改革を行います。」と発言されたのはもってのほかです。

 資産配分は政治家ではなく、専門家が決めるべきです。
 
 まず、GPIFの運用変更を「成長戦略」と結びつけることは法律違反です。

 法律上は、あくまでも、「積立金の運用は、専ら被保険者のために、長期的な観点から、安全かつ効率的に行う」べきであって、年金の運用が一内閣の方便のために使われてはいけません。

 もちろん、運用収益改善のための投資行動が、結果的に日本経済のプラスになることまで否定しませんが、あくまでも年金運用至上主義であるべきです。

 今回のような大幅なリスクテイクをするにあたって、私は反対の立場ですが、その前に、きちんとしたガバナンスの体制をつくるべきだと考えます。

 今は、130兆円の年金積立金の運用の責任はすべて、GPIFの理事長が担っています。運用委員会は、基本ポートフォリオをつくりますが、決定するのは理事長の権限です。

 あまりにもガバナンスが効いていません。ここで、ガバナンスとは、「外部からその組織の「規律付け」を行うことと定義します。

 そもそも、GPIFの顧客は誰でしょうか?

 GPIFの本当の顧客は、年金加入者、国民全体です。しかし、形式上は資金を寄託している厚生労働大臣がファンドのお客様です。

 一方で、厚生労働大臣は監督官庁で、上司にあたります。お客様が監督官庁というのは不自然です。

 何より、「独立行政法人」という組織にしていることが間違いです。

 独立行政法人である以上、たとえば、横並びで経費削減が達成すべき課題になりますが、運用機関ですから、経費をかけても運用の利益が出る方がよいはずです。

 また、透明性や説明責任がパブリックに求められますが、運用機関としては市場に手の内をさらすような滑稽なことをするはめになります。

 独立行政法人として求められる「透明性と説明責任」がGPIFにとっては、運用機関としてのマイナス要因になります。

 公的年金であるがゆえに、透明性を要求すると、他の投資家に先回りされて、高値で買うことになり、運用成績は悪くなります。

 事後の説明責任を求めると、運用の成果が給料に反映しない場合、運用収益最大化に集中せず、説明責任をうまく果たせるような、つまり、言い訳しやすい運用になりがちです。

 そのため、市場インデックス連動や「お化粧買い」(年度内に大きく値上がりした株を年度末に買って、運用報告書の資産内容の見栄えを良くすること。)の行動がとられます。

 今のような独立行政法人という形式は運用機関としては見直すべきです。

 2009年にOECDがGPIFのガバナンスに関してレポートを出しています。

 その中で、目標収益率やリスク許容度、資産運用方針を決定するため理事会を設置すること。その際、外部委員として、労使の代表に加え、利害関係者や金融業界とはつながりのない学者などを含めること。

 さらに、年間事業計画、予算、年次報告を国会承認とすることなどが提案されています。

 少なくとも、日銀のように理事会に権限を持たせて、その議事録を後で公表するようなガバナンスは必要だと思います。

 また、年金は国民の資産なのですから、当然、国民の代表たる国会に報告義務を課すべきです。

 このような議論を予算委員会でも、塩崎厚生労働大臣と行ったのですが、大臣からは前向きの答弁をいただけませんでした。
 
 たいへん、残念な結果です。今後とも、GPIFのガバナンスと、運用基準の変更の問題点は国会で追及していきます。

BS放送日テレ『深層NEWS』生放送出演のお知らせ

BS放送の日テレ『深層NEWS』に生放送出演します!
http://www.bs4.jp/shinsou/

放 送:3月17日(火)22:00~23:00
    日テレNEW24 同日24:00~25:00(再放送)

テーマ:『検証!農協改革』

内 容:今回のJA改革の狙いと実効性について
    国民生活への影響について
    強い農家、農家所得増への展望について など

ぜひご覧ください!

予算委員会 質問に立ちます!

3月12日(木)午前9時33分ー10時05分 の32分間

《平成27年度総予算に関する一般的質疑》に関して、質問に立ちます。

下記の衆議院インターネット中継TVで、質疑の様子がご覧頂けます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp