霊現寺の厄除け法要と火渡りの荒行

(修験者の荒行。)

 和歌山市内の霊現寺では、毎年2月第2日曜日に、厄除け法要が行われます。

 住職の佐古敬造先生のご加持の後、修験者が護摩を焚き、「火渡りの荒行」を行います。

 毎年、修験者さん達も必死の思いで火渡りをされていますが、時には足にやけどをされることもあるそうです。

 修験者が素足で通った後を、安全な状態にしてから、善男善女が歩いて厄落としをします。

 毎年、大勢の信者さんが参加されます。

 私は、毎年参加していますが、今年は厄年なので、特に真剣に渡らせていただきました。

(火渡りの先頭を切る岸本周平。)

 その後で行われる恒例の餅まきは和歌山では一番だと言われています。

 今年は、あいにく前日からの大雨で中止。

 厄除け法要の間は晴れていましたが、足場がドロドロで安全の観点からやむなく中止にしたそうです。

 そこで、厄除け祈願をした方々に大きな福餅の入ったお餅の袋を手渡しさせてもらいました。

 皆さん、ニコニコと幸せそうな表情で、こちらが福をいただいた感じがします。

 準備をされた霊現寺総代の皆さん、有難うございました

マイナス金利の行方?

 1月29日、日銀がマイナス金利を導入しました。金利はゼロからマイナス0.1%に引下げ。

 今後の追加緩和は長期国債の購入額80 兆円のままで金利が下がることになります。「マイナス金利付き量的・質的金融緩和の導入」と言っていますが、結局は、量的緩和から事実上の金利ターゲット政策への移行です。これ以上の、量的緩和はリスクが高過ぎるということです。

 マイナス金利の効果は、あえて言えば、円安維持で、その延長線上に株高ということです。しかし、人民元問題のリスクや新興国の経済不振などの問題が残っている以上、抜本的な解決策にはなりません。

 ですから、審議委員の間でも意見が割れて、5対4の僅差で強引に決めざるを得なかったのだと思います。

 黒田日銀は、本来、マーケットが円安、株高に戻りそうなタイミングで新政策を打ち出したかったはずです。中央銀行の政治からの独立の重要性がよくわかります。

 私は、アジア経済危機の後、黒田財務官の下で国際金融局で勤務していました。

 為替介入をする時の鉄則は、決してマーケットの流れに真っ向から挑むことではありません。たとえばマーケットが円高に振れ過ぎて、市場関係者が、「ちょっと行きすぎかも?」と疑心暗鬼にとらわれた瞬間に介入するのです。マーケットの流れが変わりそうな潮目を先取りすれば介入が効果を発揮します。それを黒田財務官に教えてもらいました。

 10日水曜日の為替は114円台。株価は1万5713円となり、一時、2014年10月に日銀が第2次緩和を打ち出す前の水準まで下がりました。これでは元の木阿弥です。

 また、10年物の国債の金利は凸凹はありますが、マイナスになることも多くなっています。

 メガバンクのトップの方とお話をしましたら、「貸出金利が下がる一方で預金金利をマイナスにはできないから、メガバンクでさえ大幅な減収要因になる。まして、地方銀行の経営は立ち行かないのではないか。」ということでした。

 確かに、金融株、とりわけ地銀の株価は大きく値を下げています。

 短期的な円安、株高効果は期待外れに終わり、金融仲介機能が低下するという長期的なデメリットが心配されます。そうなると銀行の信用創造機能が縮小しマネーサプライは減少します。

 言い換えれば、マイナス金利下では、長期的にはマネーが資本や債券から貨幣にシフトし、デフレ効果を持ちます。

 10年物の国債金利がマイナスということは、10年後の短期の名目利子率もゼロ近辺だと予想していることを意味しますから、デフレということです。

 金融政策で経済成長はうながせません。

 日本の潜在成長率は2104年の0.5%から2015年0.4%と下がってきています。これがアベノミクスの結果です。

 真の規制緩和でビジネスチャンスを広げる努力と同時に、少し遠回りかもしれませんが、教育や職業訓練に資源を集中して一人一人の生産性を高める政策を地道に行い、結果として格差の少ない社会をつくっていくしかないと思います。

堀河屋野村とHANDRED(ハンドレッド)

(堀河屋野村の第18代当主野村圭祐さんと記念撮影。)

 2月3日(水)から9日(火)まで伊勢丹新宿店地下1階の食料品売り場、で日本食伝導ユニット「HANDRED」の物産展が開かれています。

 私は和歌山の醸造家野村太兵衛さんに教えてもらいました。

 野村さんは、和歌山県御坊市で300年以上続く醤油と味噌の醸造元堀河屋野村の第17代当主です。

 堀河屋野村は元禄元年(1688年)に廻船問屋としてスタート。その後、1756年から醤油、味噌の醸造を始めました。

 今日、お尋ねしたらご子息の野村圭祐さんがおられ、熱いお話をうかがうことができました。 

(堀河屋野村の三ツ星醤油と徑山寺味噌)

 
 HANDREDとは、100年先に日本の”味”を受け継ぎ伝えていくユニットだそうです。参加企業は、飯尾醸造(京都)、鈴廣(神奈川)、白扇酒造(岐阜)、堀河屋野村(和歌山)、丸八製茶場(石川)、宮坂醸造(長野)の6社です。

 100年の100ならhundredですが、手造りのHANDと失われつつあるREDとを組み合わせたそうです。

 たとえば、薪火だけで造る醤油、無農薬の米や手麹でのみ造られる芳醇な酢やみりん、長年の経験を積んだ職人がつくる蒲鉾、蔵の杜氏と水が生み出す、豊かな風味を持った日本酒、、、といった具合です。

 ミッションは100年先に、日本の”味”を受け継ぎ伝えていくこと。

 商品の富士酢、鈴廣かまぼこ、白扇みりん、三ッ星醤油、加賀棒茶、清酒 真澄などがはんばいされていました。

 不思議なご縁で、岐阜の白扇酒造は私が若いころ税務署長で赴任した管内の造り酒屋です。今日お会いした加藤祐基さんは、私が署長時代にお世話になった加藤孝明社長のご子息。

 何とスモールワールドなことにビックリポンでした。

 日本の伝統的な食文化を彼ら若者が引き継いでいく姿を見ていると、頼もしい限りです。

 みんなで守っていきたいですね。

「水軒の浜に松を植える会」

(「水軒の浜に松を植える会」の植樹の前にあいさつする岸本周平。)

 「水軒の浜に松を植える会」の第9回目の植樹に参加しました。

 2008年から始まった植樹で、これまでに3000本の松が植えられました。

 今年は小雪の降る中、250本追加しました。

 私も第1回目から、毎回参加していますが、豊田 善之会長、 奥津 尚宏事務局長をはじめ関係者の皆さんのご努力に脱帽です。

 継続は力なり。白砂青松の水軒の浜を取り戻したいという市民パワーのおかげです

(参加者全員で記念撮影。)

 この場所の砂の下には、江戸時代の石垣堤防が埋まっています。

 国の史跡に指定するよう、今、和歌山県が動いてくれています。
 
 民間の土地との境界が確定すれば、認められる方向だそうです。

 また、市民のボランティアで長年整備してきたのですが、都市計画公園になり行政が管理してくれることも決定済みです。

 市民の力が、一歩一歩、地域の環境を良くしていきます。

 草の根の活動をしながら、そんな運動の一員に加えてもらえることもうれしいことです。

確定申告シーズンの始まり。

(和歌山税理士会の役員の皆さんと。)

 確定申告の季節になりました。恒例の税理士会の無料納税相談もスタート。

 私も和歌山市内の河西コミュニティセンター会場に行ってきました。

 会場の準備などは納税協会青年部の皆さんがなさり、相談業務は税理士の皆さんのボランティアです。

 相談の後は、皆さん、コンピューターでスムーズに申告されていました。

 私は、いまだに紙ベースで、自分でエッチラオッチラと書き込んで税務署に持って行っています。

 同行の税理士会の役員の先生方に笑われてしまいました。

 マイナンバーカードには個人認証の機能もありますので、来年はぜひとも電子申告に挑戦したいと思います。

 会場には大勢の市民が来られており、たいへんな盛況でした。

 関係者の皆さんには、ほんとうに感謝します。

 河西コミュニティセンターでの相談は、2月2日から4日でもう終わりましたが、次の日程で2会場で開催されます。和歌山市民の皆さん、ぜひ、ご利用ください。

 ・2月18日(木)~19日(金)
 和歌山ビッグ愛1階大ホール 和歌山市手平2-1-2
 午前9時30分~正午午後1時~午後4時

 ・2月23日(火)~25日(木)
 河北コミュニティセンター2階多目的ホール 和歌山市市小路192-3
 午前9時30分~正午午後1時~午後4時

民主党は嫌いだけど、民主義は守りたい。

(民主党大会で決意表明する杉尾秀哉さん。)

 今日の民主党大会では、党勢が低迷する中、夏の参議院選挙に向けて背水の陣がしかれました。

 民主党は政権時代の負のイメージが強く、いまだに国民の信頼を回復することができていません。

 政権交代前には期待感があったため、二大政党制の一翼を担う野党第1党だったのですが、有権者からの期待感が無くなったため、今や、二大政党の下の野党にもなれていません。

 これまで、政権を失った原因などの総括は行われてきましたが、失われたブランドイメージを回復するような起死回生の手は打たれてきませんでした。

 大きな敗北の前で、呆然として自失している間に3年間が経ったように思います。

 私自身も、党内改革のポジションに就き、2014年7月の「民主党改革創生会議」報告書の作成にも携わりましたが、その実行のためのエネルギーが十二分ではなかったことを反省しています。

 しかし、そのような反省の上に立って、リベラル保守の理念の下、野党勢力を再結集して新しい政党を作ることで、もう一度、二大政党政治を取り戻す作業に取り掛かっています。

 その意味でも、その母体となるべき民主党が元気を取り戻す必要があります。

 党大会での杉尾秀哉さんの参議院候補予定者を代表してのスピーチは勇気をいただけるものでした。

 過去の経緯にとらわれず、今の安倍政権の政治を続けさせてはこの国は壊れてしまうというわかりやすいメッセージでした。シンプル・イズ・ビューティフル!

 杉尾さんとはTBSのキャスターを始めた頃から、一緒の勉強会などでお付き合いをしてきました。

 ワシントン支局長の時代は、私もアメリカ滞在中で親しくさせてもらいました。まさに、ナイスガイです。

 杉尾さんのような素敵な候補者が民主党に来てくださるんですから、私たちも、言い訳なんかせずに頑張らなければ!

(話題になった民主党の新ポスター)

 この党大会では、自虐的と批判されたこのポスターも披露されました。

 マスコミやネット右翼の批判は気になりませんが、民主党の幹部や地方組織の皆さんからも不評だったのは残念なことです。

 毎週末、スーパーや駅の前、交差点で街頭演説している時、大勢の皆さんに「民主党はきらいやけど、周平さんは応援したるわ!」と声をかけていただきました。

 党の支持率は6%程度。これでは、政権を奪取することは不可能です。

 「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。」 

 4割を超える無党派の皆さんに、ちょっとでもこちらを振り向いてもらうのには、最適なキャッチコピーです。

 少なくとも、あれだけ新聞、テレビで報道してもらえたことは広告料では換算できないほどの大きなメリットです。

 このポスターに目くじらを立てるようでは、民主党の再生は難しいと思います。

分断社会を終わらせる!

(『分断社会を終わらせる:「だれもが受益者」という財政戦略』(筑摩選書、2016年1月)

 穏健な中道保守の野党再編のためには、安倍自民党とは一線を画する経済政策が必要です。民主党の若手政治家の仲間と模索してきましたが、なかなか新しい枠組みが見つかりませんでした。

そんな中で、井手英策、古市将人、宮崎雅人共著、『分断社会を終わらせる:「だれもが受益者」という財政戦略』(筑摩選書、2016年1月) が大きなヒントを与えてくれました。

 国際比較をすると、日本は政治家や官僚を信頼しない度合いが高いばかりか、一般に他人を信頼しない度合いも高いことが指摘されています。

 著者は、自己責任主義の下、これまで国民を分断する予算配分を行ってきたことも、相互不信の社会をつくる要因だと分析。
 
 所得の多寡に着目した「救済型の再分配」が分断をもたらしたと評価します。多くの人は自分を中間層だと思っていますから、再分配政策は低所得者に自分の税金を使われるという意味で、自分は負担者になると考えます。その意味でも、格差の是正をするための増税には、強く抵抗することになります。

 一方で、北欧の国では、社会保障は普遍主義ですから、すべての人が対象になる「共存型の再分配」を行っています。単純に再分配を支持しているのではなく、すべての人のリスク、たとえば失業のリスクや高齢者の所得保障を国民全員にカバーすることで低所得者にも給付が行われることになります(結果としての格差是正)。そうなると、増税への抵抗感は少なくなります。

 たとえば、今回の消費税増税ついて考えてみましょう。

 軽減税率の問題点はこのブログでも書きましたが、なぜ、このような問題の多い制度が支持されているのでしょうか?

 今回の5%の消費税増税の内、4%分は借金の肩代わりで国民生活へのプラスは1%分だけでした。

 これまでの日本では、減税ばかりで純増税の経験はありませんでした。消費税の導入時も5%への引上げ時も、所得税減税との抱き合わせで歳入中立でした。

 ですから、純増税が日本国民にはきつかったのです。自分たちにすぐにプラスにならない増税には抵抗感があります。その結果、お金持ちほど得をするなど低所得者対策にならなくても、軽減税率という形の減税を国民が求めたのでしょう。

 また、安倍政権は政権奪還後ただちに生活保護の水準を約8%カットしました。このような格差を広げる政策を国民が支持をしたというのも、「救済型再分配」が分断を生む証拠です。

 著者は、社会保障を普遍主義の観点から再構築し、すべての人に負担をお願いし、すべての人に受益をお返しする「共存型の再配分」を提案しています。

 たとえば、医療や教育について、所得制限を付けずに現物給付すれば、結果として格差の是正も可能になるとしています。

 このようなサービスはすべての国民にとって必要なものであり、ターゲッテイングせずに給付するべきであり、結果として所得の低い層ほど利益も大きいため、格差の是正ができます。そうなると、増税への抵抗感も薄まるというのです。

 労働力人口が減少し、資本投資が見込めず、潜在成長率が0~0.5%の日本にとって、国民一人ひとりの人材の生産性を上げることしか成長戦略はないはずです。

 そのためには、低所得者ほど裨益する小児医療や幼児教育をはじめ高等教育までの無償化によって、人材育成することが重要です。もちろん、所得制限など設けずに、すべての人が対象になります。

 また、著者はこれまでの財政再建至上主義も批判します。

 国民が幸せになるために財政があるのに、増税を避けるために必要な教育や社会福祉の予算をカットすることだけを目標にしても財政再建は不可能。

 信頼の社会を築いて、増税への抵抗感を和らげるべきだとの主張です。

 江戸時代の財政家山田方谷が、歳出カットと増税をしても財政再建はできない、領民が幸福になって明るく暮らせるようにすれば自ずと財政も再建されると述べ、実際に成功していることと共通しています。

 「だれもが受益者」という財政戦略です。これまでの日本の政治を180度転換させる大胆な発想ですが、説得力があり、野党再編の旗印になり得る考え方だと思います。

日・米・韓・国会議員会議

(国会議員会議のメンバーで記念撮影。)

 今月20日(水)、21日(木)の二日間、恒例の日米、日米韓国会議員会議が開催されました。

 春にワシントン、冬に東京で毎年二回開かれています。私は必ず出席するようにしています。

 今年は両国とも選挙イヤー。話題は、どうしても選挙に、、、。苦笑。

 日米の国会議員での会議の二日目に、韓国の国会議員も加わり三カ国で議論をしました。

 韓国の議員が参加するようになって10年経ちます。TPPへの参加問題や、少子高齢化問題への対応など同じような問題意識でフランクに話し合えるのが良いですね。

 折から、原油価格の1バレル30ドル割れ、そして世界的な株安など経済面での波乱の幕開けとなった今年。アベノミクスの行方に関しても、大議論。

 日米韓ともに与野党の議員が超党派で参加しているので、議論が深くなります。

 春のワシントンが楽しみです。

 

柔道連盟の寒稽古

(和歌山県柔道連盟の寒稽古であいさつする岸本周平。)

 今朝は和歌山県柔道連盟の寒稽古最終日。中之島の柔道会館に行ってきました。

 浪人中は子ども達に稽古をつけていたこともありましたが、現職になってからは寒稽古だけに。

 今年は、えべっさんの立礼で油断したのか、風邪を引いて柔道着に着替えられず残念でした。

 稽古前に参加者にあいさつしましたが、自分の子どもの頃の寒稽古を思い出しました。

 今の寒稽古は3日間。私が通っていた藤村同乗は5日間で最終日に藤村茂先生の奥様がぜんざいを作ってくださり、ものすごく楽しみでした。

(昔なつかしい紅白まんじゅう。)

 柔道会館では紅白のおまんじゅうがいただけます。

 その後、連盟の寒稽古なのですが、健心館畠山道場で開かれた寒稽古の後の鏡開き式にも行ってきました。

 こちらは、保護者の皆さんがぜんざいを作ってふるまってくれました。

 子どもたちが、柔道を通じて、健康な身体と我慢する心を育み、立派な社会人になることを心から祈ります。

消防出初式2016

(出初式であいさつをする岸本周平。)

 今朝は和歌山市の消防出初式。

 市内の消防団12隊1300人、婦人防火クラブ33隊365人、事業所の自衛消防隊37隊405人、医師会47人をはじめ合計2210人の参加で華麗に行われました。

 毎年、出初式は寒さに震えながら参加しますが、今年は暖冬で、助かりました。

 それでも、「あいさつは短かく」が鉄則です。

 「謹賀新年!明けましておめでとうございます!衆議院議員岸本周平!」以上。

 年末の特別警戒の際に、各地域の消防団を回った時に、隊員の皆さんから「周平さん、出初式のあいさつ、来年も短かにしてよ。」と声をかけられますので、精一杯短めにしています。

 しかし、婦人防火クラブの皆さんからは、「ちょっと愛想無さすぎやで、、、。もう一声、言わなあかんで。」と厳しいお声も。

 それにしても、日頃、ボランテイアで市民の生活を守っている消防隊の皆さんにとって、晴れがましい舞台です。

 隊員のご家族も、大勢見学に来られていますし、式典の後の消防局と消防団の放水訓練は和歌山市民が楽しみにしているビッグイベントです。歴史ある和歌山城のお堀で行われる放水訓練は見ものです。

 消防団の皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます!