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2016年8月16日

ヘリコプターマネーとは?

最近、「ヘリコプターマネー」で景気回復をという記事が目につきます。「ヘリコプターマネー」と言われても、何のことかわかりませんね。

アベノミクスで、日銀が国債を大量に買い、マイナス金利にした上で、またぞろ国の借金を増やしてバラマキ政策をしても経済成長率は高まりません。

それならば、いっそのことヘリコプターから現金をばらまけば、それで国民が余分なものを買ってくれて景気が回復するだろうというイメージが「ヘリコプターマネー」です。

実際にそんなことはできませんから、日銀が政府から国債を直接引き受けた上、その返済を行わない状態、つまりお札を印刷して景気対策の財源にすることを意味します。

今行われている「異次元金融緩和」でも、日銀はマーケットから国債を買っています。もともとは民間貯蓄をもとに民間銀行の国債を買っているのですから、新たな資金が創造されてはいません。

「ヘリコプターマネー」では、輪転機を回すだけで新たな資金が生まれます。

民間の貯蓄の裏付けなしに、お金をばらまけば必ずインフレになります。戦争中にGDPの2倍の「ヘリコプターマネー」を出した日本では、戦後の物価が100倍になりました(1945年―51年)。戦後も「ヘリコプターマネー」を出し、借金の残高は3倍になりましたが、物価が100倍ですから国の債務は30分の1になり、借金は国民の負担でチャラになりました。

打ち出の小づちはありません。「ヘリコプターマネー」は論外にしても、日銀の「異次元金融緩和」でも、超長期の国債を日銀が買えば、マーケットからワンタッチで買うだけなら、「ヘリコプターマネー」と大きな違いはありません。

「ヘリコプターマネー」を推薦する人々は、日本がすでに放漫財政を長年続けている事実に目を背けています。予算の大半を借金でまかなうこと自体が、マクロ的には積極的な財政出動であり、最大の景気対策なのです。それでも、ようやくゼロ成長近辺の最近の日本経済は、「異次元金融緩和」やさらなる財政出動でよみがえるような状態ではありません。

地に足のついた政策への変更が求められます。

政策の提案については、下記のブログをお読みください。

民進党の行方―脱成長依存の格差是正

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