民主党は嫌いだけど、民主義は守りたい。
今日の民主党大会では、党勢が低迷する中、夏の参議院選挙に向けて背水の陣がしかれました。
民主党は政権時代の負のイメージが強く、いまだに国民の信頼を回復することができていません。
政権交代前には期待感があったため、二大政党制の一翼を担う野党第1党だったのですが、有権者からの期待感が無くなったため、今や、二大政党の下の野党にもなれていません。
これまで、政権を失った原因などの総括は行われてきましたが、失われたブランドイメージを回復するような起死回生の手は打たれてきませんでした。
大きな敗北の前で、呆然として自失している間に3年間が経ったように思います。
私自身も、党内改革のポジションに就き、2014年7月の「民主党改革創生会議」報告書の作成にも携わりましたが、その実行のためのエネルギーが十二分ではなかったことを反省しています。
しかし、そのような反省の上に立って、リベラル保守の理念の下、野党勢力を再結集して新しい政党を作ることで、もう一度、二大政党政治を取り戻す作業に取り掛かっています。
その意味でも、その母体となるべき民主党が元気を取り戻す必要があります。
党大会での杉尾秀哉さんの参議院候補予定者を代表してのスピーチは勇気をいただけるものでした。
過去の経緯にとらわれず、今の安倍政権の政治を続けさせてはこの国は壊れてしまうというわかりやすいメッセージでした。シンプル・イズ・ビューティフル!
杉尾さんとはTBSのキャスターを始めた頃から、一緒の勉強会などでお付き合いをしてきました。
ワシントン支局長の時代は、私もアメリカ滞在中で親しくさせてもらいました。まさに、ナイスガイです。
杉尾さんのような素敵な候補者が民主党に来てくださるんですから、私たちも、言い訳なんかせずに頑張らなければ!
(話題になった民主党の新ポスター)
この党大会では、自虐的と批判されたこのポスターも披露されました。
マスコミやネット右翼の批判は気になりませんが、民主党の幹部や地方組織の皆さんからも不評だったのは残念なことです。
毎週末、スーパーや駅の前、交差点で街頭演説している時、大勢の皆さんに「民主党はきらいやけど、周平さんは応援したるわ!」と声をかけていただきました。
党の支持率は6%程度。これでは、政権を奪取することは不可能です。
「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。」
4割を超える無党派の皆さんに、ちょっとでもこちらを振り向いてもらうのには、最適なキャッチコピーです。
少なくとも、あれだけ新聞、テレビで報道してもらえたことは広告料では換算できないほどの大きなメリットです。
このポスターに目くじらを立てるようでは、民主党の再生は難しいと思います。