日米韓国会議員会議@ワシントンD.C.
(日米韓国会議員会議の模様。)
連休前半、例年通り、ワシントンでの日米韓国会議員会議に参加してきました。
超党派での会議で、顔なじみが多い会議ですので、本音で議論のできる良い機会です。
今年は、直前に安倍総理の米国両院合同会議でのスピーチもあって、盛り上がりました。
際立ったのは、中国をめぐる韓国の立ち位置の難しさです。
安全保障面では、北朝鮮の核に対して、日米韓のトライアングルの緊密な連携が重要。
韓国側も、同じ認識です。そのためにも、日韓の歴史問題などを早く解決し有効な関係を再建しなければなりません。これも同意。しかし、、、。
一方で、経済面では、中韓の関係は深化しており、韓国にとって中国は最大の貿易国。
ですから、アジアインフラ投資銀行の出資も、政治的に熟慮の上参加せざるを得ないし、政財界、国民も含めて反対論はなかったそうです。
冷戦時代の鉄壁の南のトライアングル(日米韓)は今は見たくてもあり得ません。
もちろん、当時の北のトライアングル(中ソ北朝鮮)もありません(当時から中ソは微妙でしたが)。
韓国は、国内スキャンダルでパク大統領の支持率も再度急降下。不安定な情況。
アジアインフラ投資銀行に関しては、私をはじめ日本側は、参加には消極的な意見を表明。
ちなみに、米国側の発言としては、米国の国会ではアジアインフラ投資銀行の話題はゼロ。知らない議員の方が多いと聞いて、がっかり。
なお、安倍総理のスピーチに関して、韓国側からは、「韓国の従軍慰安婦に対する謝罪や、植民地支配へのお詫びが無く評価できない。」との発言が出ました。
日本側としては、発言には理解を示しながらも、「米議会での演説は、あくまでも米国議員、米国民が対象であること」を説明。
本当に難しい問題です。
小渕ー金大中パートナーシップ宣言が出せるような時代もあったのですから、国会議員同士、腹を割って議論し続けることには意味があると思っています。