2015年2月16日
水軒の浜に松を植える会
今から約8年前。「水軒の浜に松を植える会」が発足。
和歌山市の西浜にある昔の「水軒の浜」に沿った緑地をきれいにし、今はほとんどなくなっている松を植えることによって、美しい風景を取り戻そうと、住民の有志で結成されました。
当時、浪人中の私も途中から参加させていただきました。
高度成長の時代に埋め立てられたこの地を、地域の人達は今でも「水軒の浜」と言っており、住民の頭の中には美しい海と共に松林と砂山が残されています。
2008年3月、記念植樹として30本の抵抗性松を「七本松」に植樹。七本松とはこの場所に7本だけ松が残っていたので名づけられました。抵抗性松とは松くい虫に強い松で、県の林業試験場から入手。
2009年2月、紀の国森づくり基金活用事業で一年間かけて、雑木とゴミを撤去して、整地を行い、西浜中学校の1年生198人が松を植樹。3月にも和歌山市民の植樹が行われました。この時には、私も植樹をさせてもらいました。
以後、3年間毎年西浜中の一年生と市民の皆さんに松を植えてもらい、これまでに植えられた松が2259本、枯れずに残った松が1814本です。
今年の2月8日にも68本の植樹が行われ、私も参加しました。
荒れ果て、粗大ゴミなどが放置されていたこの地域が、来年には「水軒公園」として和歌山市が管理してくれる予定です。
市民の力でここまで来るとは、8年前には予想もできなかったことです。
「新しい公共」とは、こんようなような地域コミュニティ―の力のことを言うのだと実感。
和歌山の新しいパワーが、これからもいろんな形で爆発する予感を感じています。