海上保安庁巡視船「きい」就航
お盆休みが明けて18日(月)、和歌山海上保安部に配属された大型巡視船「きい」の就役披露式と船内見学会に行ってきました。
「きい」は、総トン数約1000トン、長さ92メートル、幅11メートルもあり、このような大型巡視船が和歌山が所属する第五管区海上保安本部に配備されるのは、34年ぶりとのこと。
紀伊水道周辺での海上犯罪を取り締まりなど治安維持活動に加え、海上で発生した事故の救助活動を行います。
「きい」は、近い将来予想される南海トラフの大地震などに対応するための防災体制が特別に整えられているのが特色です。
また、ローテーションによって、南西諸島の勤務に就く予定になっており、乗組員の皆さんのご苦労はいかばかりかと拝察しました。
海上保安庁の方からは、「このような新鋭艦が南西諸島の勤務に就けることは、たいへん有難い。」との説明をいただきました。
本来、新鋭艦が就役すれば、古い船は退役するのですが、今、一触即発の南西諸島の警備のために、すべて現役を続行するとのお話もうかがいました。
予算の増額は必要ですが、いっぺんにはいきませんので、工夫をしながらということだと思いますが、国政の立場で、しっかり応援していきます。
最新の船なので、船内もきれいなのですが、そうは言っても巡視船ですから殺風景です。
和歌山在住の芸術院会員清水達三画伯寄贈の素晴らしい日本画が、幹部用の会議室に飾られていました。
和歌山を拠点に、今後、防災などのための活動をしていただく船に、素晴らしいプレゼントですね。
なかなか、定員も充足されない中で、厳しい勤務に就かれる海上保安官の皆さまに、少しでもホッとしていただければ幸いです。
ご健闘をお祈りします。