TBSニュースバードの「国会トーク―フロントライン」の番組収録
今日は、CS放送のTBSニュースバードの「~国会トーク~フロントライン」の番組収録をしました。
この番組は2000年から続いている川戸恵子さんの名物番組です。出演は、今回で2回目。
テーマは、まず、前回の衆議院選挙での1票の格差違憲・無効判決について。
私は、これは国会の怠慢に対する司法からの厳しい指摘だと考えます。
昨年末の選挙が無効とされるかどうか、最高裁の判断を待つ必要はあります。
しかし、いずれにしても前国会で緊急避難的に成立した「0増5減」方式でも違憲であると認定される可能性が高いと思います。
そうなると、緊急に比例定数の減と小選挙区の定数に関して改正案を与野党で合意する必要があります。
自民党案は、小選挙区の0増5減と、比例区の30減(90は普通の比例、60は第1党を除く比例)です。比例の定数減が少なすぎるのと、比例の考え方が1票の格差を生むので違憲のおそれがあり、賛成できません。
民主党案は比例80減ですが、少数政党との妥協のためには、小選挙区も減らすと同時に1票の格差を少なくする区割り案を提案するしかないでしょう。
2番目のテーマは「アベノミスク」。株高の背景には外国のヘッジファンドの動きもあり、売り抜けられるおそれがあります。
円安にもリスクがあって、燃料と食料で、今の為替水準では6兆円の国富流出になります。昨年が円高でも6兆円の貿易赤字でしたから、心配です。
また、規制改革など成長戦略はまだ見えてきませんから、実態経済は何も変わっていません。
いつもブログで申し上げている通り、物価目標が達成されそうになった時の金利上昇と国債価格の下落による出口戦略の難しさも番組で指摘しました。
(川戸さんとは長い付き合いなので、楽しく会話がはずみました。)
最後のテーマは民主党の今後です。
私は、党の1998年綱領から「民主中道」が落とされたことに懸念を表明しました。
価値観の多様性を重んじるといういう意味で、「リベラル」という言葉を使うことを提案しましたが、採用されませんでした。
自民党からリベラル保守の宏池会が無くなった今、私たちがその精神を受け継ぐべきで、そのような政治勢力をつくっていくことを政治活動の中心にすることを番組で表明しました。
放送は、3月29日(金)15:30~16:00.23:00~23:30。
再放送は、3月30日(土)9:30~10:00、3月31日(日)0:30~1:00です。
インターネットニュース「TBS News i」でも土曜日から見られます。
ぜひ、ご覧ください。