農林水産委員会での答弁
昨日の経済産業委員会に引き続き、今日は、衆議院農林水産委員会での国会答弁。
TPP担当の内閣府大臣政務官の立場で呼ばれました。
質問内容は、TPPについて。まず、午前9時半から自民党の赤澤亮正委員から質問通告を受けました。
今月の東アジアサミットで、TPPへの参加表明を行うのか?TPPの国民的議論と情報提供が不十分ではないか?TPPに参加した時の農林漁業の国内措置を検討しているのか?などです。
しかし、これらの質問は、すべて郡司農水大臣だけで、内閣府の私のところは「空振り」、、、涙。
その後、公明党の石田祝捻委員からは、「TPPに加入した場合のメリット、デメリットについて、内閣府の試算も含めてどうか?」との質問をいただき、農林水産委員会でもデビューを果たしました。
内閣府の試算は、GTAP(Global Trade Analysis Project)モデルに基づくものです。これは、世界銀行やWTOなどの国際機関や米国、EU,日本などの先進国が参加したコンソーシアムで開発した、応用一般均衡モデルです。
元の交渉中の9か国と100%の物品貿易の自由化ができた仮定で試算しますと、将来にわたって2.7兆円の実質GDPの増加が見込めます。
物品以外に、サービスや投資、さらに非関税障壁などが自由化されれば、資金や人の移動が増加しますから、さらに追加的な効果が期待できます。
ただし、これらはなかなか計算できない性質のものですから、試算はしていません。
デメリットは、農業再生に与える影響や、投資分野に関するISDS手続きなどについて、国民の皆さんが心配されていることも事実です。
ただし、賛成派の皆さんは、TPPをやればバラ色の世界が待っているとおっしゃるし、反対派の皆さんは日本の農業が壊滅するかのようにおっしゃいます。
どちらも極端なご意見で、真実は中間にあると思います。その上で、国際的な自由化の流れの中で、日本だけ孤立するわけにはいきませんから、農林漁業の国内措置を万全にして、慎重に交渉に取り掛かるということではないでしょうか。
(安田道雄先生にいただいた急須と湯呑茶碗)
国会日程が終わった後、「安田道雄」作陶展「高麗憧憬」に行ってきました。
安田先生は、芸術家らしい、しかも穏健なお人柄で、お話をさせたいただいて、すっかりファンになりました。
当選直後、議員会館でお客様に出す茶器の良いのが見つからない、、、とブログに書いたところ、「急須と湯呑茶碗」を、同僚議員を経由してお贈りいただいたのです。今でも、たいせつに使わせていただいています。
東急プラザの2階赤坂遊ギャラリーで、今日から、17日の土曜日まで作陶展はやっています。11日の日曜日以外は午前11時から午後7時までです。ぜひ、出かけてみてください。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。