アメリカの独立記念日
(独立記念日の式典が行われているアメリカ大使公邸の庭)
今日、7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日です。
1995年の夏、アメリカに留学しました。
アメリカの大学は秋から開講しますので、留学生は夏休みに自分の好きな大学を選んで語学研修を受けます。
私は、コロラド大学のエコノミック・インスティテュートでひと夏を過ごしました。世界中から留学生が来ていて、おもしろい経験をしました。初めての異文化との遭遇でしたから。
ホスト・ファミリーと一緒に、独立記念日を祝ったことを思い出します。
と言っても、芝生の広がる町の公園に行って、ハンバーガーやホットドッグを食べてのんびり過ごすだけです。これを「ピクニック」と言います。ビールやコーラを片手に、おしゃべりするのです。この時は、まだ下手な英語で四苦八苦しました。涙。
英語で苦労した話を、ここで書き出すと長くなるので、集英社新書の拙著「中年英語組」をお読みください。
夜には花火が打ち上げられます。アメリカ人も花火が大好き。もっとも、日本のようなデザインにこった花火はありません。どーんと一発ずつ、大柄な花火に、みんなで歓声を上げます。
その時、アメリカ人のおおらかでオープンな気質と、お金をかけずに生活を楽しむ姿勢に感動しました。
今日は、ルース大使の公邸で記念日のパーティーに招かれました。
公邸の庭を開放して行われますので、まさにピクニック気分。
音楽は海兵隊の儀仗隊の生演奏。
会場では、アメリカンなジャンキーフードとビールやコーラなどがいっぱい。なつかしい感じでした。でも、これって、太るんですよね。
会場では、オバマ大統領夫妻とも記念撮影ができます。アメリカ人のユーモアには、かないません。
当時、アメリカ人が国を挙げて「独立記念日」を祝う姿に感動しました。それは、そんなに遠くない先祖が戦って、独立と民主主義を勝ち取った歴史を再確認するまじめな姿勢を感じたからです。
小学生の教科書でも、独立戦争の部分は数十ページを費やしていました。
独立記念日の花火も、私の独断ですが、アメリカ国歌の中の、次の部分を思い出すためではないかと思います。
「And the rockets’ red glare,the bombs bursting in air,Gave proof through the night thatour flag was still there,」
「砲弾が赤く光を放ちながら、空中で炸裂する中でも、私たちの星条旗は夜通しひるがえっていた」
国を愛する心を「独立記念日」に確認する。
私たちも、この部分は大いに学ぶべきだと考えます。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。