NPO法人和歌浦湾海業
(NPO法人和歌浦湾海業谷吉哉理事長(中央)を囲んで記念撮影)
今日は、「NPO法人和歌浦湾海業」の「お魚料理教室」に行ってきました。
NPO法人和歌浦湾海業は平成19年に発足。私がまだ浪人中の時代でもあり、谷吉哉理事長のお家に入り浸りながら、NPOの定款の文章などの相談にあずかっていました。
今の「海業」の活動は大きく三つに分かれます。
一つは、毎月第2土曜日に開かれる「お魚料理教室」です。今年で5年目です。今の日本人の魚離れを食い止めるために、主婦層を中心に魚のさばき方からおいしい調理の仕方まで教えてもらえます。
魚は谷理事長が一本釣りした魚をはじめ、すべて和歌浦湾で獲れる旬の魚介類です。今日の素材は、サバ、太刀魚、スズキ、ハマチ、足赤エビなどです。
(左上のお皿から時計周りに、サバのイタリアン煮込み、サバの煮込み、ハマチ(上)とスズキ(下)のお刺身、太刀魚。まん中が足赤エビのフライと小エビのから揚げ。)
二つ目は、旧雑賀崎小学校の跡地に、和歌浦小学校の卒業記念に栗の木を植樹させる事業です。これは平成20年から始まりました。私も、敷地の草むしりから参加しました。
今では、100本以上の栗の木が育っています。
この背景には「海業」の熱い思いがあります。いわゆる「和歌の浦」地区の雑賀崎から田ノ浦、和歌浦にかけて、遊歩道をつなげたいという夢の一環なのです。
計画地図は完成しています。
三つ目は、昨年からスタートした事業ですが、住友金属や日本財団の応援をもらって、和歌浦湾に漁礁をつくることです。
2011年12月に、和歌浦湾の3か所に、 住友金属和歌山製鉄所が寄付してくれた鉄鋼スラグ漁礁ブロックを沈めました。4トン、8トンそれぞれ3個ずつの計6個設置しました。
鉄鋼スラグは、鉄鉱石から鉄をつくる時に出る副産物で、鉄分やケイ素などが豊富です。そのため、海藻や付着動物が育ちやすいのです。
ねらいは、和歌浦湾岸の沿岸地域や海域の環境保全、観光とレジャーと漁業の一体化を図ることで、長期的に多くの人を県外から集める活気のある地域づくりです。
海中写真を見ますと、設置後わずかに半年でも、海藻が大きく育っていました。
8トンの漁礁を海に設置するためには、当然、和歌山県、和歌山市だけではなく海上保安庁との調整も必要です。住友金属や日本財団への働きかけも含めて、谷理事長の八面六臂のご活躍があっての成果です。
さらに、四つ目の事業として、海藻のアマモの苗をポットに入れて、和歌浦湾にアマモを再生するプランも進行中です。
「和歌の浦」の地域の中で、活動しているNPOについては、これまでもブログで紹介してきました。その中でも、「海業」は「和歌浦湾」全体の長期的なビジョンに基づいて、地味ながら着実な活動を続けています。
私も発足以来の会員の一人として、支えていく覚悟です。
やっぱり、「和歌の浦」のパワーはすごいですよね。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。